3月29日に、ロシア外務省がスパイ暗殺をめぐりロシアの外交官の追放をしたアメリカに、報復措置として今度はアメリカの外交官60人を追放する事を発表しました。
今回はこのニュースをわかりやすく解説していきたいと思います。
今年の3月4日(日本時間は5日)に二人の人物が何者かに暗殺されかけました。
ロシアの諜報部員(スパイの事ですね。)だったセルゲイ・スクリパリ氏とその娘さんであるユリアさんです。
二人はイギリスのソールズベリー地区という所の商業施設のベンチで倒れているのが発見されました。
セルゲイ・スクリパリ氏はロシアの情報機関に勤めていましたが、同時にロシアの情報をイギリスに提供していて、それがバレてロシアで禁固13年の判決が下りました。
つまりスパイ活動をしていたわけですね。
その後、2010年にアメリカとロシアでスパイの交換が行われます。
アメリカではロシアのスパイ10人を拘束していて、ロシアはスクリパリ氏を含む4人のスパイを拘束していました。
しかし、これによってロシアとアメリカの関係が悪化するのを恐れて、スパイの交換(交換して釈放をしました。)をして事態の収拾を図ったのです。
スクリパリ氏はその後にイギリスに住みますが、ここで事件が起きたわけです。
どのような手口で暗殺が行われたかはよくわかってはいませんが、二人にはノビチョクという神経剤が使われたと見ています。
ノビチョクは1970年代にロシアが開発した神経毒で「新人」と訳します。サリンより何倍も毒性が高い非常に危険な毒です。
そこで誰が暗殺未遂をしたか?という事で調査を進めて行くと、ロシアが行なった可能性が極めて高いとなったのです。
ロシアは否定をしていましたが、アメリカやEUはロシアが行なったと見て間違いないとして、自分の国にいるロシアの外交官を100人以上、国外追放してしまったのです。
これに対して今度はロシアが報復措置として、アメリカの米外交官60人を追放すると発表したのです。
暗殺されそうになった二人は回復傾向だという事です。
これが今回のニュースですね。
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2018/04/02(月) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)