アメリカがイランの核合意離脱を表明して、原油価格が上がりました。
今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。
私が以前から購入していた「WTI原油ETF」って言う原油価格が上がったら利益が出る投資信託を買っていて、このニュースでようやくプラスになりました。
もう二度とやらないぞ。と思っています。
それはさておき、アメリカの核合意離脱がなんで原油価格と結び付くのでしょうか?
まず、イランの核合意から簡単に説明していきます。
イランは以前から核兵器に利用すると見られるウラン濃縮を行なっていました。
ウランはウランを高い濃度にしなければ使用できないので、濃縮という工程をするのです。
これが国連によってバレてしまったのですが、「平和利用(原子力発電)に使いますよ」と、イランは説明していました。
けれども明らかに核兵器に使用する為だったので、イランに対して経済制裁(貿易をやめたり銀行を凍結させてお金を送金できないようにしちゃうことです。)をする事になったのです。
で、経済制裁によってイランはお金がなくなってしまったので話し合いの場を設けて、ウランの濃縮を止めるなどの条件付で経済制裁を解除しようという事になったのです。
それが2015年のイランの核合意です。
イランの核合意はアメリカとその他6ヶ国で結んだ約束でした。 (2015年はアメリカはオバマ政権下で、オバマ大統領は賛成していました。)
しかしトランプ大統領はイランの核合意に以前から反対していて、動向が注目されていました。
そして今月9日に「イランの核合意から離脱する」=イランの核合意は認めん!と表明したわけです。
イランとしては核合意を守ってきたのに、離脱するなんて!!となります。
さて、アメリカがイランの核合意から離脱しますと何で原油価格が上がるのでしょうか?
アメリカがイランの核合意を離脱するという事は、アメリカはイランの経済制裁を再開するという事になります。
イランの原油確認埋蔵量は世界4位です。
経済制裁が行われていた時代は輸出しても買ってくれなかったのですが、経済制裁が解除されますと大体輸出量が3倍くらいに増えました。
ところがまたアメリカが核合意離脱をしますと経済制裁が行われてしまうので、原油を供給する量が減ってしまうわけです。
そうなると、世界での供給量が足りなくなり価格が高くなってしまう!と考える人達が増えるわけですね。
そして今のうちに原油を確保しておこうとなり、買い付けに走るわけです。
そして原油価格が上がる・・という事になるわけです。
これが今回のニュースですね。
▼大佐のブログが本になりました。

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ブログ管理人:大佐

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2018/05/10(木) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(2)