3月期の企業の決算発表が11日にピークとなり、上場企業の利益が過去最高のものとなりました。
今回は企業の決算についてわかりやすく解説していきたいと思います。
決算と言うのは企業の1年間の収入や支出、収益(売り上げのこと。代金を受け取っていなくても納品やサービスを提供済みであれば収益として計上できます。)や損失を計算して出します。
そして1年間の経営活動の成績表、つまり「決算書」を付けるわけです。
企業は決算日から2ヶ月以内に決算書を付けなくてはいけない決まりがあります。
決算日というのは、企業で自由に決めていいのですが、やはり大体は3月中や12月中にする所が多いです。
なぜかと言いますと3月決算日の場合は、税金との関連があったりします。
よく国会とかで税制改革が行われたりしますが、それが大体4月1日なのです。
決算日をもし6月とかに決めてしまうと、途中までは今までの税制の計算方法で行い、途中から新しい税制の計算方法で行う・・と言うように計算が面倒になってしまいます。
また4月1日って新入社員が入ったりと新しくなるような月ですよね?そういった事もあり、3月を決算としてるのです。
12月中を決算日としている所は海外と取引があったりする所が多いです。
海外では12月が決算日としてる所が多いので、それに合わせているのです。
上場企業だと4半期決算と言って、こんな決算をするように義務づけられています。
・4〜6月分の決算
・4〜9月分の決算
・4〜12月分の決算
・4〜翌年の3月分までの決算(本決算なんていいます。)
4半期だとかなり面倒ですね・・。
決算書は自分の会社の1年の結果の評価表といいましたが、その他には重要な役割をします。
例えば投資家は決算書を見て、その会社に投資するかどうかを考えます。
決算が悪ければその会社から手を引いたり、良かった場合は投資を続けたりします。
また銀行だと決算書を見て融資するかどうかを考えます。決算が思わしくない場合は最悪、融資が打ち切られる場合もあります。
先程、決算日は自由に決められると言いましたが、その月の売り上げが一番良い月にわざと決算日にして、銀行に好印象を持たせるようにしたりする事もあります。
アイスを売っているような会社だと8月に指定するとかですね。
今年の決算発表は5月11日がピークでした。
798社の決算をまとめたところ(SMBC日興証券会社調べ)、5月10日までで最終的な利益の合計は24兆4390億円となり、過去最高となりました。
ただし、来年は中国とアメリカの貿易摩擦などから、決算の見通しはあまりよくないと見込んでいます。
これが今回のニュースですね。
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2018/05/14(月) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)