アメリカ産のコーリャンに中国が反ダンピング調査を取りやめたニュースをわかりやすく解説して下さい



米国産コーリャンに対して行った反ダンピング調査を中国が取りやめることがニュースとなっていますね。

今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。

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コーリャンってみなさん知っていますか?
(画像のものがコーリャンになります。)

朝に食べるグラノーラなどに入っている事もあるので、もしかしたら知らずに食べている方もいるかもしれません。(たぶん赤いやつがソレ)

中国ではコーリャン(高粱)と言うのですが(古い呼び方みたいですね)日本では「モロコシ」、アメリカでは「ソルガム」と言います。

モロコシって、トウモロコシの事じゃないの?と思うかもしれませんが、トウモロコシはモロコシを品種改良して作られたものです。

だからより原種に近いものです。(原種ではないです。)

もちろん同じイネ科です。
そして乾燥に強いので熱帯地方で多く栽培されていて、穀物の中では世界で5番目に多く栽培されています。(1番は小麦です。)

じゃあこのコーリャンが何だ?って話しなんですが、今現在、中国とアメリカではこんな戦争が起きています。

「貿易戦争」

アメリカは中国にこんな不満を持っています。

「中国はやたらとアメリカに不当に安い価格でモノを輸出してるから、国内で作ったモノが全然売れん!」

例えばビルなどを建てる際に使う鉄鋼なんですが、中国に限らず輸入している鉄鋼が安すぎるので、国内の鉄鋼が売れない状況になっているのです。

ちなみにアメリカの鉄鋼輸入量は、中国は2%です。
実はそんなに多くないです。まあ話がややこしくなるので話は進めます。

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ともあれアメリカはカナダやブラジル、ロシアなどからも安い鉄鋼が入って来ていますし、国内の鉄鋼生産量が減り、アメリカ国内の鉄鋼会社は苦戦しています。

それに伴いリストラなどに合う社員もいて大変になっている事は事実です。

海外からの輸入製品が国内で販売しているよりも計画的に低価格に設定されて販売されている事を「ダンピング(不当廉売)」と言います。

低価格で輸入品が入ってくるので、自分の国で生産したモノは自国内で売れなくなってしまうわけです。

このような場合は「関税」と言って、輸入製品に自分の国で販売している製品の値段と同じくらいの税金を課して、輸入製品も国内で生産した製品も同じ値段にしちゃうわけです。

ダンピングに対して反対に税金を課すので、これを「反ダンピング課税」なんて言います。

同じ値段にしちゃえば、国内産の方が売れます。
みなさんも外国産の野菜と国内産の野菜が同じ値段だったら、国内産を買うでしょう?

アメリカもこのようにして中国に対して鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課したのです。

中国にとっては輸出した製品が今度はアメリカで売れなくなってしまいます。

そこで中国はアメリカに対してワインや豚肉と言った128品目に高関税を課すと言う対抗処置をとったのです。

そしたら今度はアメリカがなんだと!って事で、ロボットや医薬品など1300品目に対して関税をしてやる!と言ったのです。

これが中国とアメリカの貿易戦争です。

コーリャンも同じで、中国はアメリカ産のコーリャンを輸入しているのですが、これが安く輸入されて自国で生産している農家が苦しんでいるのではないか?という事で調査をしていました。

アメリカ産のコーリャンは2013年では31万トンぐらい輸入していましたが、2017年になりますと475万トンまでに急増しました。

それに伴い輸入価格も下がってしまいます。
大量に安いアメリカ産のコーリャンが入ってくるのでさらに安い価格で入って来てしまうのです。

まさに薄利多売状態になります。

2013年では1トンあたりの輸入価格は290ドル(日本円で3万1千円くらい)だったのですが、200ドルまでに価格が下がり、中国の農家が損害を受けたと中国側は当初言っていました。

そこでコーリャンにも関税をかけようと中国は思っていました。

しかし、このまま貿易戦争がアメリカと続くと収集がつかなくなってしまいますよね?

そこで中国はこの貿易問題の解決にむけて、ダンピングの調査を取りやめてアメリカに配慮したのです。

これが今回のニュースですね。
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大佐
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2018/05/19(土) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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