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長期金利と株価の関係をわかりやすく解説してください



アメリカの長期金利が上昇して、金融関連の株に買い注文が集まり、ダウ平均株価が300ドル以上上がりました。

今回は長期金利と株価の関係をわかりやすく解説していきたいと思います。

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まず長期金利とは何かですが、これは「国債」の事を言っています。

国債とは国が発行する借用書のようなものです。
私達が国から発行された国債を買ってあげて、返済期限が来たら国から利子を付けて返して貰うのです。

借用書は正式には「国債証券」と言います。
全国の銀行で私達も個人で国債証券を購入する事ができます。

国は私達から国債を買って貰ったお金で、様々な事に使うってわけです。

もちろん、先程も話した様に国は期限が来たら国債を買って貰った人へお金を返さなくてはいけません。

この期限というのが様々ありまして、例えば1年だったり、5年だったり10年だったりします。

一般的に期限が長ければ長いほど「金利は高く」なります。

そして長期金利と呼んでいますが、これは10年以上の国債のモノを指しているのです。

この10年以上の国債の金利が上がったと言うことは、国債を買っておけば今までより利子がたくさん付くのです。

では、国債の金利が上がると株価はどうなるでしょうか?

国債の金利は確かに上がりましたが、実は上がったとは言っても金利はそんなに多くありません。
銀行に預けるよりかは金利が良いというぐらいです。

国債はリスクの小さな金融商品なので、あまり金利が付かないのです。

特に国債は元本保証という、安全な面があります。つまり、100万円分の国債を買って、仮に金利が下がっても100万円は必ず返ってくるのです。

株で失敗するよりかは、リターンは少ないけど安全なわけですね。

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しかし今のアメリカは景気がだんだん良くなって行っています。そのイケイケな時に低金利だけど安全な国債をわざわざ買う人っているでしょうか?

投資家などはこのチャンスを見逃しません。
リスクは確かにあるけれども株などの金融商品を買えばもっと儲かる可能性があるからです。

そこで今まで国債を買っていた人達は、株などの金融商品をもっと買うために国債を売ってしまって、そのお金で買いに走るわけです。

このように景気が回復してくると、国債を売る傾向になり、みなさんが株を買うので株価が上がってくるのです。

すると国債を買う需要が少ないので、国債の価格がどんどん下がります。

国債の価格が安くなっても買ってくれる人がいないので、金利を上げて買ってくれる人を集めるのです。

そうすれば国債を買う人達はふたたび増えてきます。

国債は銀行で買えると言いましたね?
みなさんが銀行で国債を買いますから、銀行は手数料などを取って儲かります。

そうしますと銀行が儲かるので、金融機関の株が買われ、ダウ平均株価(アメリカの株の平均株価)も上がる・・というわけですね。

株価が上がると国債の価格が下がり、国債の金利が上がる。

これが今回のニュースです。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2018/06/08(金) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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