中国の人民元がオンショア、オフショアいずれの市場でも下落しました。
今回はオフショア、オフショアと人民元が下がったニュースをわかりやすく解説したいと思います。
まず金融用語のオンショア、オフショアについて解説していきましょう。
オンショア、オフショアはサーフィン用語でもあったりします。海から陸に向かって吹く風をオンショア、陸から海に向かって吹く風をオフショアなんて言いますね。
ショアと言うのは、英語ではこのように「shore」と書いて「岸」と訳します。
オンの岸であるか、オフの岸であるかと言う事なんですが、オンの岸と言うのは自分のいる島の事ですね。つまり私達からしたら今地面の上にいる日本です。
オフの岸というのは、日本の領土ではない岸の事ですね。(直訳しますと海岸線の外側と言います)
つまり、どこかの海外の国の岸を指しています。
オンショアとオフショアの違いは簡単に言いますとモノゴト(資産の管理や運用)を日本でやるか、日本にいながら海外に移して行うかという事です。
銀行だって日本人は日本の銀行でしかお金を預けられないわけではなくて、日本にいながら海外の銀行にだって預ける事が出来ますよね?
じゃあこれを株の取引に当てはめて行きましょう。
私達が国内で普通に株を買うとしましょう。トヨタの株でもなんでもいいですが、証券会社から株を購入します。
日本の地面の上で買ったり売ったりして株の取引を終了させるので、これをオンショアと呼ぶのです。
オフショアの場合は私達が日本に居ながら、オフショアセンターという海外の国にある金融取引所で株を取引したりするわけです。(株を取引する国には住んでいない)
なんでわざわざ「株の取引をする」と言う行為を海外でするのか?と思うかもしれませんね。
はい、それはですね、税金なんかが優遇されるからですね。
株だけでなく資産の運用や管理をオフショアセンターでやりますと、金融規制が緩かったり源泉所得税や法人税と言った税金などを負けてくれたりします。
何故ならそこではオフショアセンターが置いてある所の規制が適用されて、国内規制が届かないからです。(日本であれば日本の金融規制が適用されない)
海外に従業員が全くいないのに本社が置いてある会社があるのを聞いた事がありませんか?
あれもオフショアで、国内に本社があると法人税が高くなってしまうので、法人税の安い国に書類上だけ本社を置いて法人税を安く済ませているのです。
オフショアセンターで資産の管理や運用を行いますと税金が安くなるメリットがわかりました。
しかし、オフショアにもデメリットがあります。
まず、先程税金が安くなると言いましたが、実は必ずしも安くなるとは言い切れないのです。
というのは日本では税金を申告する義務がありまして、オフショアでは税金が安くても、日本で税金を申告したら「みなし課税」が発生したりして、結局変わらない所か余計に取られたりする事もあるのです。
またオフショアセンターで金融取引などをしたい場合、圧倒的に情報が少ない事です。
例えばどの株がどのくらい発行されるのか?いくらくらいで買えるのか?その株を購入する企業の業績はいいのか?などの情報が少ないのです。
だからそういった情報に詳しいキーパーソンが必要だったり、調査する時間がかかるのです。
さて、中国のお金である人民元も日本の円やドルを売買するようにオンショアやオフショアでも売買されています。
オンショア、オフショアとも人民元が0.5%下落しました。円安と同じことで、「元安」と言う状況です。
元安ですから、元の価値があまりないと言う事ですね。
ここ最近では中国の経済成長率はあまり上がっていないので、投資家は元の価値があまりないので売ってしまえ!としていて人気がないのです。
だから下がってしまっているのです。
これが今回のニュースですね。
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2018/07/05(木) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)