EU(ヨーロッパ連合)がグーグルに対して、43億4千万ユーロ(約5700億円)の制裁金を科すと発表しました。
今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。
EUはヨーロッパ28の国が加盟していて、戦争などをしないで加盟国同士で経済など協力してやって行きましょうとしている、国同士の集まりです。
グーグルはみなさんもご存知のアメリカの大企業、googleです。
このgoogleに対してEUが制裁金を科す事に決定しました。
なぜこんな事になったのでしょうか?
googleはスマートフォン向けに作った『アンドロイド(Android)』というOS(コンピュータ上で動かすソフト)を作成しました。
このOSが搭載されているので、スマホで電話ができたり、メールやインターネットに繋げて見る事ができます。
アンドロイドはオープンソースと言って、このプログラムを無料で公開しています。
無料ですから誰でも世界中の人がこのプログラムをインターネットで手に入れる事が出来ます。
無料でプログラムを公開してると言うことは、これを把握しながらメーカーはスマホの端末を作る事ができます。
また好きな様にプログラムをいじって貰っても良いので、メーカーは様々な機能の端末を独自に作り出す事が可能になります。
グーグルでももちろんプログラムを改良していますが、世界中にはメーカーなどがこれを基にして作ったプログラムが100万種類以上あると言われています。
ですから低価格のスマホが出来たり、ある機能で得意な分野があるスマホが出来たりして、それが消費者に提供されているわけですね。
さて、ここからが本題。
googleはこのアンドロイドを採用しているスマホを作るメーカーに、正規のアンドロイド(googleが作ったアンドロイドOS)を使用する様に要求していたと疑われています。
またインターネットで検索するアプリケーション、『グーグルサーチ』と、インターネットを閲覧する為のアプリケーション、『グーグルクローム』を製造する段階であらかじめスマホに搭載するように要求したと疑われています。
グーグルクロームのアプリケーション↓
真実はどうなのか?と言うことは置いておいて、なぜ製造する段階でグーグルクロームやグーグルサーチを搭載するのかと言うことですね。
これはもちろんグーグルのアプリケーションを予め搭載しておけば、みなさんがスマホを手に入れた段階で使う事が多くなるからです。
グーグルのアプリケーションを使用すればそこにはグーグルの広告が載ったり、その他グーグルのサービスを受ける事となります。
そうすればグーグルは儲かりますよね。
(ただ、グーグルのアンドロイドとグーグルクロームなどのアプリケーションは相性がもちろん良いのです。動作不良とかが起こりにくいので、入れるのは間違いじゃないです。)
よくスマホを購入すると予め1ヶ月間は動画見放題!みたいなオプションサービスが付いてくるじゃないですか。
で、解約しないまま忘れて1ヶ月経過すると利用料が自動的にかかるみたいな、アレと似たようなもんです。
やはり頂点にいる企業ですから、こうなりますと他社で作ったアプリケーションの販売や開発が妨害されてしまいます。
独占的にgoogleだけが儲かってしまう事になってしまうので、それでEUが待ったをかけたのです。
そして、EU競争法(独占禁止法)の法に触れるとしてgoogleに制裁金として43億4千万ユーロ(約5700億円)を科すとしたわけです。
またEUはこのような行為を今後しないように90日以内に改めなければ追徴金をさらに払うよう求めました。
google側は意義を訴える意向です。
これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐

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2018/07/19(木) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)