2018年7月20日にIR法案が可決されました。
今回はこのニュースをわかりやすく解説したいと思います。
IR法案は長いこと議論されていましたよね。
何度か皆さんもテレビで聞いたことがあるとは思いますが、カジノが日本で出来るようになるんだー、ぐらいで詳しい事となるとよくわからない方もいらっしゃると思います。
IR法案のIRとは、「Integrated Resort」の略称で「統合型リゾート」と言います。
統合型リゾートと呼ばれているわけは、カジノだけでなく、レストランや宿泊施設、ショッピングモールなどが入っているのでこのような名前になっているわけです。
結局の目的はカジノが出来るようにする「カジノ法案」なんですが、やはり響きが悪いので、IR法案(統合型リゾート)と呼んでカジノと言う言葉をオブラートに包んで呼んでいます。
IR法案の内容はこうです。
●入場料は1回6000円取ります。(日本人対象)
●入場回数は週に3回まで。28日間で10回まで(日本人対象)
●カジノで儲かった収入の30%は納付して下さい(カジノ税)
●入場する時はマイナンバーカードで本人確認。
なんで入場料やら入場回数が指定されているのかと言いますと、ギャンブル依存症を防ぐ為に書かれています。(この効果が本当にギャンブル依存症を防ぐ役割を果たすかは、とりあえず置いておいて下さいw)
実はIR法案を可決するに至り、ギャンブル依存症をどうするか?と言う話し合いが行われていたのです。
カジノは明らかなギャンブルですから、この対策をしなければIR法案を通せない・・となったのです。
政府としては、ギャンブル依存症について対策をすればカジノの合法化に踏み出せるとしたわけですね。
そこでIR法案を通す為に「ギャンブル等依存症対策基本法案」が事前に可決されました。
パチンコなどを含めたギャンブル依存症に対する基本法案です。これがIR法案にも盛り込まれている内容なのです。
カジノと言えばラスベガスですよね。
ラスベガスは街全体がエンターテイメント性にあふれていて規模も大きいです。
ラスベガスでは単に「Resort」と呼んだりしていますが、カジノだけでなく宿泊施設、ショッピングモールなどが数多くあり、また無料で見れるショーなどもあります。
ホテルはカジノから収益を得られるので宿泊費が安く、21歳以上であれば誰でもカジノへ入れて入場料は無料。おまけにドリンクも無料です。
ラスベガスに人が集まってくるのは何もカジノがあるからだけでなく、ラスベガス全体で楽しめるからだとも言われています。
ですから日本のカジノはラスベガスの様にうまくはいかずに失敗するのではないか?と辛口な考えを持っている専門家もいるようです。
現在、カジノ合法化の国としては130ヶ国以上あります。ヨーロッパではイギリス、フランス、ドイツから始まり、アジアではシンガポール、カンボジア、フィリピンなどにもあります。
世界共通の認識としてはカジノは「犯罪などに繋がる存在」と考えられてはいます。
が、これも世界共通の認識としてあります。
「カジノは儲かる。」
やはり統合型リゾートを建設するにあたっても大きな雇用となりますし、カジノによって収入を得られるので、これだけの国で合法化されてるわけです。
日本も綺麗事抜きで同じようにカジノで儲けたい・・と、こう言う思惑があるのです。
では、日本のどこにカジノをはじめとする統合型リゾートを建設するのでしょうか?
IR法案の内容の続きとして実はこんな内容があります。
●設置箇所は全国で3カ所
最初は国内で3カ所だけしかカジノの場所を認めない事にしているのです。カジノ設置の見直しは7年後としていますので、当分は3カ所だけになります。
そこで各県の自治体でカジノ誘致に向けて動き出しています。
積極的にカジノを誘致しようとしているのは今の所、北海道、大阪、長崎です。
関心を示しているのは愛知県。
その他の県はどの程度の影響があるのか?や、様子見をしているところですね。
これが今回のニュースです。
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ブログ管理人:大佐

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2018/07/23(月) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)