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アメリカで行われている中間選挙についてわかりやすく解説して下さい



2018年11月6日にアメリカの中間選挙の投開票が行われます。今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。

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アメリカの大統領は任期が4年です。従って大統領選挙は4年に一回行われます。
では「中間選挙」って何の為に行われるのでしょうか?


まずはアメリカの連邦議会(日本で言ったら国会)の仕組みについて話をして行きましょう。

日本にある都道府県は、憲法や法律はどの都道府県だろうが同じですね。しかしアメリカでは各州でそれぞれ憲法や法律を持っています。

アメリカ「合衆国」と呼ばれているのは、50ある州がいわば国であり、これらが集まっているからです。こう言った国を「連邦国家」と言います。

この50の州からは代表者が2名ずつ選ばれています。

アメリカは日本が衆議院、参議院とあるように二院制でして、州から選ばれた人達で成り立っているのを、「上院」と呼んでいます。

人数は50の州×2人なので100人です。

二院制のもう一つが「下院」です。こちらは州に関係なく単純に選挙で選ばれています。
人数は435名です。

上院、下院が集まって、ああだこうだと話し合うわけですね。

で、上院も下院もそれぞれ任期がありまして、上院は6年、下院は2年の任期が設けられています。
しかし、日本とは違って「解散」がありません。

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日本では本当に今の政治家のメンツでいいの?今の政治の進め方は正しいの?を国民に聞いて選挙で投票してもらい、国民の声を投票数で判断します。(これを国民の信を問うと言います)

その為に解散と言うものがあり、解散後に選挙をして、今の政治家のメンツがまた選ばれたら「ああ、今までのやり方でよかったんだ」となり、全然違うメンツが選ばれたら「これじゃダメだったんだ」となるわけです。

アメリカは解散がないので任期満了まで基本的に政治家として働けますが、2年間の期限が過ぎましたら下院だけでなく、上院の3分の1が選挙によって入れ替わります。

現在報道されている中間選挙がまさにコレです。
下院選挙と何故か報道されませんが、次の大統領選挙が行われる2年前なので、中間選挙と呼んでいるのです。

大統領選挙はもちろんそうですが、中間選挙もなかなか重要な選挙です。

何故ならこの中間選挙によって今後の政治や大統領選にも大きな影響が出るからです。

トランプ大統領は共和党に所属していますが、中間選挙で仮に民主党の政治家ばかり選ばれてしまいますと、トランプ大統領としては政治を進めにくくなってしまいます。

しかし、この選挙で共和党の政治家が沢山選ばれれば政治が進め易いですし、次の大統領選でまたトランプ大統領が選ばれ易くなります。

また下院は大統領の弾劾訴追権(平たく言えば辞めさせる権限)も持っています。下院が民主党ばかり選ばれた場合、最悪大統領がクビになる事もあり得ます。

ですのでアメリカの中間選挙は重要なんですね。

中間選挙は「11月第1月曜日のある週の火曜日」に行われます。

これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2018/11/05(月) | 政治のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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