2018年4月から妊娠中の方が医療を受けますと、受けた医療費に加え「妊婦加算」と言うお金を追加で払う事になっています。
今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。
私達が医療行為を受けますと、7割を保険で賄ってくれます。日本ではほとんどの方が社会保険などに加入してますから、病院の窓口でお金を払う時は3割負担で済みます。
しかしながら、妊婦さんはなんとこれに「妊婦加算」と言われるお金が加算されるのです。
例えば風邪などでお医者さんに行って受信した場合に追加でお金がかかるのです。
具体的には初診料で750円が上乗せされ、自己負担が3割ですから230円ほどかかります。
また再診の場合は自己負担3割で110円ほどがかかるのです。(深夜、休日はさらに増します。)
超少子高齢化の日本で、妊婦さんからお金を余計に取ってはますます少子化が促進されてしまう様に感じると思いますよね。
なんでこんな事になってしまったのでしょうか?
女性の場合、最初に問診票に記入する際の項目に「現在、妊娠していますか?」と書かれているのに目が行くかと思います。
これは医師が妊娠中とそうでない方とで、治療の仕方を考える必要があるからですね。
医師はこの問診票でまず大まかに治療法を考えるのです。
そして、妊娠中の方を治療する為に投与する薬を慎重に考えなくてはならないのです。
大部分は大丈夫と言われてはいますが、使用してはいけない薬と言うのはやはりあります。
例えばビタミンAを大量に投与したり、メソトレキセート(リウマチの薬)、サリドマイド(睡眠導入剤)と言った薬です。
この様に分かりやすければ良いのですが、非常に微妙な場合があります。
薬には少なからず副作用があり、薬に付いている「添付文書」(取扱説明書みたいなもの)から医師は判断します。
ですが、まずほとんどの薬には妊娠時の副作用などは細かく記載していません。ハッキリ言って医者もわからない時が多々あります。
そこで、学会で証明された事や文献などを調べて投与しても良いか判断をするわけです。
つまり普通の方よりかは、やはり一手間かかり、難易度の高い診療が必要になると言うわけですね。
そこで胎児に配慮し安心した診療をすると言う体制が必要と言う事で妊婦加算と言うプラスαのお金を取る事にしたのです。
ただ、問題だったのは周知ですね。
多分コレ、ほとんどの人が知らないです。
テレビなどでも報道があまりされなかったので、「何じゃこりゃああああ!」となっているのです。
これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐

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2018/11/26(月) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)