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シャープが半導体事業を分社化するニュースをわかりやすく解説してください



シャープが来年4月に半導体事業を分社化すると発表しました。

今回はこのニュースをわかりやすく解説していきたいと思います。

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シャープは日本有数の大手電機メーカーですね。
実は3年くらい前はシャープは経営危機に陥り、倒産寸前でした。

2015年には最終損益(子会社を含めたシャープグループ全体での最終的な損益)が2233億円の赤字となり、債務超過となりました。

債務超過と言うのはその会社が持っている資産(お金だけでなく土地とかも対象)を売っても負債が上回っている事を言います。

そこで台湾にある鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されて傘下に入った事によりV字回復しました。

そんなシャープが半導体事業の分社化をする事にしました。

分社化というのはある企業から特定の事業部門を分離して子会社を設立する事です。つまりシャープと言う大きな企業から子会社を作る事わけですね。

でも何で「分社化」なんて方法を取るのでしょうか?

会社は利益を上げて人を雇い、さらに大きくなって行くのが理想ですが、大きくなり過ぎますと逆にいろいろと不都合が出てきます。

例えば企業の方針として「このようにしていきたい!」と言ってもそれが下まで届かない事があったりします。

また組織が大きくなると派閥ができたり、人数が多すぎて部下の管理も大変になってきます。小規模になれば目が届きやすくなりますよね。

事業をしていく面でも不都合が起きてきます。
大きな会社は事業部ごとに分けられてはいるのですが、その分けられた事業部全てがうまく行くわけではありません。

Aという事業部はうまく行ってないけど、Bと言う事業部が売り上げをカバーしてる、と言う所は少なからずあると思います。

そうなると「まあB事業部がカバーしてくれてるしいいや。」と、安堵感を与えてしまうわけです。

しかし、事業部を切り離して子会社にしますと赤字なのか黒字なのかがハッキリとわかってしまいます。

そこで新しいサービスや技術などを取り入れて工夫するようになり、売り上げを伸ばそうと努力するようになるわけです。

ただし、分社化のデメリットもあります。

例えば親会社と子会社の軋轢ですね。
親会社が利益を上げてグループの子会社もそれに沿って利益をあげている構図なら問題は生じにくいです。

しかし親会社の利益が全然なく、子会社が利益を上げていると行った、一方だけが利益を上げ続けているような構図ができますと、たちまち親会社と子会社の関係が悪くなります。

何でウチはこんなに利益を上げているのに、向こうは赤字続きなんだ・・?と、不満が生じて来るわけです。

分社化にもメリットやデメリットがありますが、シャープは半導体事業を分離して子会社を作る事にしたわけですね。

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今後の主力商品として8K映像やAI(人工知能)によって半導体事業の需要が見込まれる為に、半導体事業の分社化をするのです。

予定では大規模集積回路(LSI)などの部品と、レーザー部品の2社を分社化して設立する予定です。

これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2018/12/29(土) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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