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なんでヨウ素剤を飲むと被ばくを防げるの?ヨウ素剤配布を向上していくニュースをわかりやすく解説して下さい

なんでヨウ素剤を飲むと被ばくを防げるの?ヨウ素剤配布を向上していくニュースをわかりやすく解説して下さい

原子力規制委員会で甲状腺の被ばくを防ぐヨウ素剤配布率を向上していくよう進めています。

今回はこのニュースと、なんでヨウ素剤を飲むと被ばくを防げるのかをわかりやすく解説して行こうと思います。

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東日本大震災が2011年3月に起こり、もう8年が経とうとしています。

福島第一原子力発所が壊れ、放射能が漏れて大騒ぎとなりましたが、今はすっかり忘れさられようとしています。

この放射能漏れが起きた際に配られたのが「ヨウ素剤」ですね。
ですがそもそもヨウ素剤って何なんでしょうか?

原発事故などが起きますと、放射性物質(放射線)と言う物が放出されます。

放射線は光の仲間でして、高いエネルギーを持った電磁波です。家電から出るものはエネルギーが低いので正確に言えば電磁界といいますが、わかりやすく言うとこれのめっちゃエネルギーが高いやつです。

よく懐中電灯自体が放射性物質(放射能を出す物質)で懐中電灯から出る光(光を出す能力)が放射線と例えられたりします。

この放射線を浴びると被ばくとなってしまうのです。

放射線は細胞のDNAを傷付けます。
大量に浴びますと数日から数十日ほどで命を落とす事もあり、一命はとりとめてもリンパ球や白血球の減少、皮下出血を起こしたりします。

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じゃあ何でヨウ素剤なんかを飲むか?ですね。

自然界にもヨウ素と言うのは普通にありまして、海藻や魚介類に含まれており、私達の身体を作る為に必要な物質でもあります。(推奨量は一日、0.13mg)

しかしヨウ素は自然界にあるヨウ素の他に、原発事故などでウランが核分裂を起こし放射線を放出する放射性核種というヨウ素があるんです。

当然、自然界にあるヨウ素を摂取するなら無害(大量に摂りすぎると有害)なんですが、放射線を放つヨウ素を摂取しますと、特に甲状腺ガンなどの病気をもたらしてしまうのです。

なんで甲状腺(のど)かと言いますと、甲状腺は放射線ヨウ素による影響を受けやすく、ガンを引き起こしやすいからです。

人間の甲状腺はヨウ素を取り込める量が予め決まっているのですが、放射線を放つ有害なヨウ素と無害のヨウ素の区別がつきません。

なので、放射線ヨウ素も同じように取り込んでしまうわけです。

その為、予めヨウ素剤(ヨウ化カリウム)を飲んでおいて、無害のヨウ素でこれ以上取り込めない様にしておくわけです。

そうすれば有害な放射線を放つヨウ素を取り込めない状態になるわけです。
取り込めない分は体外から排出される・・というわけですね。

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ヨウ素剤によって、甲状腺に溜まる放射線ヨウ素を90%防ぐ事ができると言われています。
(放射線量や放射線のにもよりますので、完全に防げるわけではありません。)

しかしヨウ素剤の配布率はあまり伸びていません。

というのは、配布する場合は必ず医師や薬剤師が立ち会わなくてはならず、そのような人材も不足してますし、ヨウ素剤についてよくわからない人も多いからです。

そこで、このような方法だけでなく、薬局などでも配布ができるようにする案を示しました。

これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2019/01/30(水) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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