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ベネズエラ国内情勢とコロンビアの関係をわかりやすく解説して下さい




ベネズエラのマドゥロ大統領が2月23日にコロンビアとの断交を発表しました。

今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。

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まず、ベネズエラとコロンビアの場所を把握しましょう。ベネズエラとコロンビアは南アメリカの北部にあります。

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ベネズエラと言えば世界一の石油埋蔵量がある事で有名ですね。

ベネズエラは20世紀始めに石油が見つかり、国を支える大事な資源として、国が石油を生産・販売・管理するようになりました。

国有化して国営企業にしちゃったんですね。

こうしてベネズエラ経済は主要産業の石油によって支えられるようになりました。

しかし、国有化してしまった事で石油に関わる一部の人だけが儲かり、貧富の差が拡大してしまったのです。

アカン。これじゃダメだという事で「貧者の救済」を掲げた貧しい家庭の出身者でありながら陸軍中佐のウーゴ・チャベスさんが1999年に多くの国民から支持され大統領になりました。

チャベス大統領は格差社会を無くすために様々な改革をしました。
またチャベス大統領は反米感情が強く、アメリカをとにかく敵対視していました。

しかしチャベス大統領の政権は次第に独裁政治と化し、大統領の任期を無期限にする政策などしてしまいます。

ところが2013年になるとチャベス大統領はガンで亡くなってしまい、代わりにニコラス・マドゥロ氏が引き継ぎ、大統領となりました。

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マドゥロ大統領はチャベス大統領と同じく、反米感情が強く、独裁政治として有名です。

マドゥロ大統領に政権が変わりますと大きな変化が起こります。
石油価格の暴落です。

2014年頃から石油価格が下落し、ベネズエラは石油を掘っても赤字、売っても赤字という自体に陥ってしまったのです。

先程言った通り、石油は国有化していますから石油で儲けられないと言うのは「国の失策」という事になります。

これによって石油だけに頼っているベネズエラは一転して経済が傾き、ハイパーインフレーション(物価が上がりお金の価値がなくなってしまう事)を引き起こしました。

リンゴ一個買うにしても両手で抱える程のお札が必要な状態です。

このマドゥロ大統領を批判しているのが、フアン・グアイドさんです。

フアン・グアイドさんは2010年に議員に当選して2018年に国民議会議長に就任しました。
こちらは親米派です。

そしてマドゥロ大統領の選挙は不法であり、今の政策を批判して、「私が今のベネズエラの暫定的な大統領だ!」と宣言をしたのです。

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そして多くの国民もフアン・グアイドさんを支持して、ベネズエラ国内でこの二人がバトルを繰り広げているのです。

クーデターを起こせばいいじゃんと思うかもしれませんがベネズエラ軍を掌握しているのがマドゥロ大統領でして、なかなかクーデターまでは行けないのです。

ベネズエラ国内ではこの様な状態なんですが、今度は視野を広げて世界規模で見ましょう。

実はこの二人を支持している国はそれぞれ違います。

マドゥロ大統領を支持しているのが、ロシア、中国、イラン、キューバなどです。
一方、フアン・グアイドさんを支持してるのがアメリカ、カナダ、ブラジル、欧州などです。

基本的にどこかの国だったり人だったりを支持するとアメリカとロシアは別れます。中国はロシア側に付きます。欧州はアメリカに付きます。

さて、ここまではいいでしょうか。
ニュースの本題です。

なぜベネズエラは隣国のコロンビアと断交する事にしたのでしょうか。

コロンビアはアメリカと仲は悪くありません。つまりコロンビアはアメリカ側ですね。

そして先程申した通りマドゥロ大統領は反米派ですが、フアン・グアイドさんは親米派です。

フアン・グアイドさんはベネズエラ国内で食べ物や薬、衣服が極端に不足している為、アメリカに人道支援物資をお願いしました。

しかしベネズエラの港はマドゥロ大統領が掌握しているので入れないので、隣国であるコロンビア港から運び、陸路で国境を超えて物資を運ぶしか無かったのです。

物資はフアン・グアイドさんが一部のベネズエラ軍に指示して運ぶ様に命令しました。

反米派のマドゥロ大統領は大反対。

ベネズエラとコロンビアの国境では催涙弾などが飛び交い300人以上がケガをしました。

またマドゥロ大統領は、コロンビアがフアン・グアイド率いるベネズエラ反政府側と手を組んで、ベネズエラへのアメリカの軍事侵攻を支援していると怒ったのです。

アメリカは敵だ!

コロンビアも敵だ!

こうしてマドゥロ大統領はコロンビアと断交する事にしたのです。

これが今回のニュースですね。
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自己紹介
ブログ管理人:大佐
大佐
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2019/02/26(火) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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