fc2ブログ

有給休暇を年に5日以上、強制的に取得するニュースをわかりやすく解説して下さい



2019年4月から労働基本法が改定されて有給休暇が年に5日以上を取得する事に変わりました。

今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。

20190306074826ce2.jpeg


皆さんの会社は週休2日制でしょうか?
幸いな事かどうかはわかりませんが、私の会社は週休2日制です。(たまに土曜に会議がありますが)

日本で週休2日制を取っている会社は46.9%です。
大体半分の会社がそのようにしているようですね。
中には週休3日制を取っている会社もあります。

週休2日制を取っている会社でしたら、年間にしますと大体100日から109日くらい取っています。
(120日くらいはありますが休日と祝祭日が重なるなどしてこのくらいになってしまいます。)

日本の祝祭日は17日ほど。
実は世界第1位で抜群に多いです。外国人から見ますと「何でこんなに祝祭日が多いの?」と疑問に思うようですね。

では、日本の有給休暇に話が変わります。
そもそも日本の法律では有給休暇を与える日数ってどのくらいなのでしょうか?

有給休暇は正社員だろうが契約社員であろうがパートだろうが必ず貰えます。
(ただし、パートタイムのような短時間の場合は与えられる日数は正社員と比べると少ないです。)

法律では半年間勤務した場合は10日、それから1年ごとに1日ずつ増えて行き、最大で6年半勤務し続けた社員は年に20日有給休暇が与えられます。
(正社員の場合で週に30時間以上働いた場合。)

有給休暇は会社の規定によっては法律で決まっている以上に貰えたりもします。

私なんかは年間20日貰えるわけですが、有給休暇を消化するとなると話は別です。

日本の有給休暇取得率は平均50%です。
つまり年間で10日しか取得していないのです。

世界から見ると一番有給休暇取得率が一番低いのがここ、日本です。

なぜこんなに有給休暇を取得しないか?はみなさん大体理由はこんな感じだと思います。

●人がいないから
●何かあった時のためにとっておく
●やる気ないと思われる
●謎の罪悪感

201903060748183d2.jpeg


と、いうわけで世界から見ても有給休暇取得率の低い日本人に今年の2019年4月から年に5日取得させる事に決まりました。

もしも5日以上取得しない場合は会社が30万円以下の罰金を支払う事になってしまいます。
企業は有給休暇を取得するように強制するはずです。

が、もうちょっと深くこの話をして行きましょう。

政府は2020年までに有給休暇取得率を70%にまで上げる目標をかかげています。

有給休暇を取得する人がいればその分、日本の経済力もサービスも落ちて、人手不足で多くの企業に無理が生じるという事で、有給休暇に関してはそっとしておくはずですね。

なんで政府は有給休暇取得率を上げようとしているのでしょうか?

単に有給休暇取得率が世界最下位だからあげるようにしたという単純な理由ではありません。

これは「休み方改革」という政府が2017年6月から本腰を入れて取り組んだ改革から来ています。

日本の企業はサービス残業を強いられても黙って働いたり、企業も労働基準法を無視して働かせたりと、先進国でも働き方の関心が個人にしても企業にしても低いです。

少し前にも電通で働いていた方が長時間労働で自殺してしまった事がありましたよね。

このような働き方をしていたら当然、人間的に余裕がなくなってしまいます。

ですから自殺してしまったり、子供を産んでも面倒を見てる時間もないし、経済力もない・・という事で益々子供を産む方も少なくなっています。

ただでさえ少子高齢化と、日本の人口が減っているのに、こういった日本の悪い働き方がさらに拍車をかけているわけです。

これに待ったをかけて働き方改革や休み方改革を行い、ゴールデンウィークを10連休にしたり、強制的に5日以上の有給休暇取得をさせるようにしたのです。

これが今回のニュースですね。
スポンサーリンク


▼大佐のブログが本になりました。 2018071712381622c.jpeg
自己紹介
ブログ管理人:大佐
大佐
趣味は家の掃除からバイクまで幅広く。 当ブログの更新や若い方中心にニュースをわかりやすく解説しています。 広告主募集中!▶︎こちらからご連絡をお願い致します。

2019/03/06(水) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

«  |  HOME  |  »

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
http://bakademonews.com/tb.php/686-414d1aa1
 |  HOME  |