東京海上日動で空を飛ぶ車の開発を後押しする為に、試験飛行の損害を保証する専用の保険を提供する事になりました。
今回は、ドローンの今の驚異的な進化と今の現状をわかりやすく解説して行きたいと思います。
ドローンは今、とんでもない事になっています。
もう完全に未来です。
ドローンの名前は諸説ありますが、プロペラの回転音から「drone」=ミツバチ(特に雄バチの事を指す)と名付けられたとあります。
またドローンはマルチコプターとかUAVなんて呼ばれたりもします。
マルチコプターは基本的にローター(プロペラが回転する軸)がたくさんついてるモノを言います。
4枚プロペラがついてればクアッドコプターなんて呼んだりするわけですが、ドローンはマルチコプターの中の一つです。
そしてUAVと言うのは(Unmanned Aerial Vehicle)の頭文字を取って付けたもので、無人機の事を指します。(飛行するものでなくてもこのように呼びます)
そもそもなんでドローンなんか作られたのかと言うと「軍事目的」です。大体のモノは軍事開発によって発展して来たものが多いですね。
最初の頃は無人の飛行機に爆弾を付けて敵国で落とそうとしましたが、技術不足もあってうまくはいきませんでした。
それから時代が進み、偵察用のドローンが開発されて進化して来ました。
それを民間の会社がオモチャとして作ったわけです。
ドローンのオモチャができる前はラジコン飛行機やラジコンヘリがあったのですが、操縦が非常に難しく、しかもかなり高価でした。
私もラジコン飛行機を買おうとしましたが、高価な上にすぐに墜落してダメになるからと諦めた経験があります。
ドローンがここまで流行った理由は様々な理由がありますが、この様な感じです。
・高性能の技術が備わっているのに値段が安い
・初心者でもドローンを飛ばせる
・ドローンを応用した様々な可能性が広がっている
・ドローンを使ってビジネスができる
ドローンには非常に高性能な技術が使われていますが、飛ぶ理由はプロペラを回転した「揚力」で飛んでいます。
ドラえもんでお馴染みのタケコプターですが、仮に人を浮かばせる力があのプロペラにあったとしても、現実の世界では人間はプロペラの回転方向と逆に作用・反作用の法則で体も回転してしまいます。
ドローンの多くの機体はプロペラが4枚付いていますが、実はあのプロペラは同じ向きに回転してるわけではなく、隣り合うプロペラがそれぞれ逆向きに回転しています。
こうする事で、作用・反作用の力を相殺しています。
そして進みたい方向に対して二本のプロペラの回転速度が遅くなると、その向きに進みます。
しかし、これだけでは安定した飛行が可能にはなりません。
この他にこんなセンサーが付いています。
●ジャイロセンサー・・機体の傾き度を計算します
●加速度センサー・・機体の速度を計算します
●気圧センサー・・機体の高度を計します
●超音波センサー・・地表付近の高度を計算します(発着、着陸する際に使用します。)
●磁気方位センサー・・コンパスです
●GPS・・人工衛星から受信して今いる位置を特定します
実はこれらの機能のほとんどは皆さんが持っている携帯に入っていますが、技術力の向上でバッテリー、モーターも含めて超小型化したおかげで飛ぶことが可能になったのです。
またこれら部品も低価格となり、手軽にドローンを購入出来るようになったわけです。
では、今のドローンの現状をお伝えしていきましょう。
●軍事
軍隊ではもちろんドローンを既に導入済みです。
アメリカ、中国では3Dプリンタを使用して24時間以内に軍事用のドローンが製造・投入が可能です。
そして偵察用のドローンや攻撃用のドローンが次々と作られて、実戦でも使われています。
●さらに安定感のある技術が投入
ドローンは安定してると言っても、あくまで風のないところ限定です。風があると姿勢が崩れ機体が傾いてしまい墜落してしまいます。
またカメラなどを搭載したドローンは搭載物によってドローンの中心が崩れてしまいます。
この場合はプロペラの回転数でバランスを維持しなければいけません。
回転数を上げるとバッテリー消費も当然早くなくなってしまいます。そこで4Dグラビティと言う技術が使われ出しました。
4Dグラビティは重心を制御する機能でして、機体が傾いても、搭載物を載せてもドローンの重心を変化させないようにする技術です。
ラーメン屋さんがバイクの後ろの箱にラーメンを入れて出前をしているシーンを見たことがあるかと思いますが、アレに入れて運ぶとツユがこぼれにくいですよね?
あれをもっとハイテク化した技術がドローンに使われています。こうする事で、バッテリーの消費を抑えたり、墜落の危険が抑えられるのです。
●医療・災害救助
今、ドローンにAEDを搭載していち早く現場に急行できる実験が行われています。
また遭難した場合の救助ロボットとして、ドローンに携帯食料と水を搭載し、遭難者を探す技術も進んでいます。
複数のドローンが飛び交い遭難者を探せばもっと効率よく見つけだせるかもしれないですよね。
●オフィス内巡回
ビルメンテナンスの大手、大成とNTT東日本が共同で開発したのが、ドローンを活用したオフィス内巡回です。
これは誰もコントロールする事なく、完全自律型でオフィス内の就業状況を監視します。
残業が多い社員にはドローンが近づいて警告を行います。
●ドローン技術を使った空飛ぶ車・バイク
ベンチャー起業の多くが手がけているのが空飛ぶ車やバイクです。
既に海外ではドローン技術を使った空飛ぶ車やバイクがあり販売がされ、予約が殺到しています。
ただし航空法などの法律があり、作ったはいいけど自由に飛べない不便さがありますね。
特に日本では法律が厳しいので、海外よりも遅れをとってしまいます。
しかし、冒頭にもありましたように東京海上日動(保険会社)で、空を飛ぶ車の後押しをしようと新しい保険が提供されました。
試験飛行などで事故や損害があった場合に数億円規模で支払われる保険です。
このようにどこかの会社がドローンについての事業を広げて行きますと、どこかに突破口が開かれますよね。
日本は空を飛ぶ車などはまだちょっと先延ばしにていますが、荷物を運ぶドローンは2020年ぐらいを目安に導入を検討しています。
これが今回のニュースですね。
▼大佐のブログが本になりました。

自己紹介
ブログ管理人:大佐

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2019/04/01(月) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)