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抗菌薬セファゾリンが不足しているニュースをわかりやすく解説して下さい



医療現場で抗菌薬であるセファゾリンが不足しています。
今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。

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感染症は身体の中に病原体が進入して症状がでます。病原体といっても大きさや構造が異なるものがありまして、細菌やウイルス、真菌といったものがあります。

まずはこれらの違いを見て行きましょう。

●ウイルス・・ノロウイルスやインフルエンザ、風邪のほとんどもウイルスが原因です。
タンパク質の殻と核酸というもので成り立っており「細胞」を持っていません。すごくシンプルな構造

●細菌・・ウイルスより10〜100倍ほど大きい。
細胞を持っており、単独で増える事ができます。
モノが腐る原因は細菌が繁殖する為です。

●真菌・・細菌よりもさらに大きく真核生物とも言います。カビとかキノコ、酵母菌も真菌の部類に入り、小さな器官を持っていて、ウイルスや細菌より高等な生物です。

特にウイルスと細菌は別物と考えていただくのが重要なポイントです。

先程、ウイルスは細胞を持たないと言いましたよね。ウイルスは細胞がないので単独で増える事ができません。

ウイルスは人などの細胞の中にウイルスの遺伝子を入れてウイルスがいっぱいできたら今度は別の細胞にくっついて増えます。

従ってウイルスの場合は人や動物の細胞がないと増える事ができません。細胞がないのでこれをやっつける手立てが原則ないんです。

私達がインフルエンザにかかりますと、病院からタミフルなどの薬を貰うと思います。

が、しかしタミフルなどの薬は抗インフルエンザ薬という薬で、ウイルスを破壊して倒してくれるわけではありません。

単にウイルスの増殖を抑えてくれてるだけなんですね。風邪薬も風邪を治してくれるわけではなく、症状を和らげてくれるだけなんです。

(抗ウイルス薬というウイルスをやっつける薬は確かにあるんですが、特定のものだけに限られていてウイルスもいろんな種類があるのでわざわざウイルスをやっつける薬が開発されんのです。)

細菌は細胞の周りを細胞壁というバリヤーみたいなものがあります。そして自らを増やすためにタンパク質を作って、細胞を分裂させるので単独で増殖ができます。

細菌の増殖を防ぐ為には主に二通りの方法があります。

①細胞壁を薬で破壊する
人の細胞には細胞壁がありません。そこで細胞壁を壊す薬で破壊してしまうわけです。こうすれば細菌だけが死滅していきます。

②タンパク質を作ろうとする行為を阻止
生物が生きる為にはタンパク質が必要で、これは細菌も同じ事です。そこで薬を使いタンパク質が作られないようしてしまうのです。

病院に行きますとこういった効力のある薬が処方されるわけですが、この薬を「抗生物質」といいます。

もちろんですが、抗生物質はウイルスには全く効きません。

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さて、抗生物質は抗菌薬とも言ったりしています。
私達は一般的に抗生物質と呼ぶ事が多いですね。

ですがこの二つは微妙に違います。

違いは人工的に作られたものも含まれるか、自然のものだけから作られたかです。

青カビから作られる有名なペニシリンは自然のものから作られたので抗生物質です。

一方、セファゾリンと呼ばれる薬は人工的に作ったので抗菌薬と分類されます。自然から作られたもの、人工的に作られたものが含まれると抗菌薬と呼ぶようです。

いま、このセファゾリンが不足しています。これに代わる抗菌薬も不足中で、医療現場に影響がでています。

セファゾリンは世界保健機関(WHO 全ての人が良い健康状態に達する目的で設立された国際機関です。)で必要とされている薬です。

この根本的な原因は原料となる原薬に異物が混入してしまい、原薬の供給がストップしてしまったからでした。

原薬はイタリアの会社で作っており、これを国内シェア6割を誇っている日本の会社(日医工)で加工して作っていたのですが、これができなくなってしまったのです。

これによって感染症で苦しんでいる患者さん達が非常に困っており、代替品も不足してしまっているのです。

再開の目処は今の所たっていません。

これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
趣味は家の掃除からバイクまで幅広く。 当ブログの更新や若い方中心にニュースをわかりやすく解説しています。 広告主募集中!▶︎こちらからご連絡をお願い致します。

2019/04/05(金) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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