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アメリカが中国を為替操作国に認定したニュースをんかりやすく解説して下さい



アメリカ財務省が8月5日に、中国を為替操作国に認定しました。今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。

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為替という文字ですが、「為」という文字は「なす、する」と言う意味があります。
「替」は「かわる」と言う意味ですね。

つまり「代わって行う」と言う意味になります。

昔は治安が悪かったので、商人がお金を持っていると襲われたりした為、商人は両替商と言う所に「為替手形(支払いを依頼した証明書)」を発行して貰ってました。

そしてもう一方の商人が両替商に行って為替手形と代金を受け取っていました。

両替商が商人に代わって、お金を受け渡してたんですね。

私達も電話代や公共料金を銀行から引き落としにしていますが、これも言ってみれば為替取引ですね。

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為替と言えばテレビでよく見る外国為替です。
ニュースで円やドルの価格が秒単位で変わるのを見たことがあるかと思います。

これは今の時間も頻繁に誰かがドルや円を買ったり売ったりしているために価格が上がったり下がったりしているのです。

(正確にいうと私達一般人が証券取引所などに依頼して代わりにドルや円を売買して貰っています。だから外国為替取引と言うんですね。)

1ドル100円のレートであれば100円で購入し、1ドルが101円のレートになった場合は101円を払うという感じです。

ドルや円の値段が左右される理由はいろいろとありますが、それぞれの国の景気が主な理由ですね。

アメリカの経済が今後良くなると思う人がいると、ドルを購入し出します。みんながドルを購入するとドルが無くなっていきますから価値が上がり「ドル高」となります。

逆に日本の経済が衰退していくと思う人が増えると円を売ってしまう人が出て来ます。

すると円の人気がなくなって、円が沢山あるために「円安」となります。

日本では円安ドル高が一番都合が良いです。

何故なら輸出大国ですから、モノを輸出した場合に円が高いと高い値段で海外の国は買わなくてはいけないので買ってくれなくなるからです。

ただし輸入する場合は高くついてしまいます。だから原材料などが高騰して国内の物価が上がってしまいます。

(国内の物価が上がる事はあまり良い感じに思わないかもしれませんが、輸出から得られる利益が上回っているので、バブル期の様に物価が高くても気にならなかったんですね。)

つまり輸出大国であるなら自国の通貨が安く(日本なら円安)、海外の通貨が高い状態が良いのです。

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では為替操作国とは一体どういう事でしょうか?

為替操作国とは文字通り、為替を自国が有利になる様に不正に操作する事です。

中国は紛れもなく輸出大国です。
使用している通貨は「人民元」という通貨です。

中国がアメリカと取引して有利なようにさせるには、「人民元安、ドル高」であれば有利になりますよね。

中国がどのように為替を操作しているのか?
はたまた本当に為替操作しているのか?は実の所、わかりません。

アメリカ政府は、貿易相手国の為替政策を分析した報告書を年に2回、公表しています。

そして下の様な条件全てにあてはまった場合はアメリカの法律に基づいて、為替操作国だと認定します。(ちょっと難しいですが・・)

●アメリカとの貿易で、利益が年間で200億ドル(日本円で2兆円ぐらい)くらいある事

●経常黒字(経常収支(貿易によって得られた収支、貿易だけでなくそれに付随した利益など)が
GDP(国内総生産)と比べて2%以上ある事

●為替介入(通貨当局が為替相場の急激な変動を抑えて安定化させる為に外国為替の売買をわざと行うこと)を1年間で6か月以上、繰り返し行って、この金額がGDPの2%以上となる事

そして制裁が発動します。

制裁はいろいろとありますが、貿易そのものをやめたり、対象国から入ってくる製品に高い税金(関税といいます)をかけて、誰も買わないようにさせたりします。

ちなみに2つ以上当てはまりますと、「監視国」と指定されます。
日本は監視国に当てはまっています。

このような条件が当てはまったので中国を為替操作国と認定したんですね。

これが今回のニュースです。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2019/08/08(木) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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