アメリカのダウ平均株価が今年最大の800ドル下がりました。
今回はアメリカのダウが下がると日本にどのような影響が起こるかをわかりやすく解説して行きたいと思います。
「ダウ」と言うのはダウ・ジョーンズ工業平均株価の略で、ダウ・ジョーンズは会社の名前です。
この会社はウォール・ストリート・ジャーナルという経済新聞を発行しています。
ダウ平均株価はダウ・ジョーンズ社が上場会社(証券取引所で株を売買できる会社)を30社選び、その平均株価を出したものです。
また「工業」とは書いてありますが、基本的に全ての会社です。
日本にも日経平均株価がありますよね。
こちらも同じ事で、日本経済新聞社が225社選び、その平均株価を出しています。
※厳密に言うと平均とは書いてありますが、単純に平均を出してるわけではなく、若干複雑な計算が入ります。
アメリカは上場会社が4000社以上あり、日本では3700社くらいの上場会社がありますが、日本と比べると選出する数が少ないです。
これは計算が面倒だったから30社しか選んでいないのです。ただ、構成している30社は非常に優良企業で、構成もほとんど変わることはありません。
アメリカのダウ平均株価はこの所、下がり続けていますが、下のような事が起こるとダウ平均株価が変わります。
●アメリカの雇用統計の発表(雇用が増えると発表されれば株価が上がります。)
●米国消費者物価指数
●政府の経済方針(政策金利)
●大きなニュース
最近では中国との貿易戦争で今後の見通しが不安な為に、株を売る人が増えています。
株を売る人がたくさんいれば、当然株価が下がるわけです。
株価と通貨は基本的に連動しています。
株価が下がると景気が悪くなったと見なし、このままその国の通貨を持っていても価値が上がらないので多くの投資家が通貨を売ってしまいます。
従ってダウ平均株価が下がるとドルの価格が下がります。
そしてダウ平均株価が下がると日本の日経平均株価も連動して下がります。
何故ならアメリカの動向によって世界の経済が変わるからです。だから日本だけでなくヨーロッパやアジア全域の平均株価も下がってしまいます。
またドル安が起こると日本は円高となります。
(1ドル=100円 → 1ドル=99円 ※今まで100円で1ドルが買えてたけど99円払えば買えるので、円の価値が上がった=これが円高)
輸出産業がメインの日本では円高はデメリットでしかありません。
何故なら海外に車を売り、そのお金をドルから円に変えると円高の為、損をしてしまうからです。
ですからダウ平均株価が下がれば、日本も不景気になってしまいます。
不景気になればモノを買わなくなり、GDP(国内総生産:自国で生産して消費する指標。)も下がります。
とまあ、その他にもいろいろとありますが、今回はこのへんにしたいと思います。
これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐

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2019/08/20(火) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)