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カルロス・ゴーン被告はなぜレバノンに行ったのか理由を教えて下さい



日産の元CEOであるカルロス・ゴーン被告が保釈中にレバノンに逃亡した事がわかりました。今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。

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ゴーン被告は2019年11月に、役員報酬を少なく有価証券報告書(会社の業績などを記載した報告書)に記載したり、会社の資金を不正に利用していたとされて(ここは真実かは不明)逮捕されました。

しかし、ゴーン被告の逮捕劇は単純な事ではなく、ゴーン被告に関連する様々な人達の思惑や陰謀、裏切りなど複雑な部分があります。

日産はフランスの大手自動車ルノーと三菱自動車とで企業連合を組んでいます。

日産が発行している株のうち、43%はルノーが持っているのですが、株を沢山持っていればいるほど、議決権というものが強くなります。

議決権とはその会社が何かをしようとした時、沢山の株を所有している株主は賛成もしくは反対する事ができます。

何故なら会社は出資をしてくれている株主のものだからですね。

43%ですから、かなり強く日産に対して干渉できます。日産もルノーの株を15%持ってはいますが、議決権としては何もありません。

こんな関係の中でルノーは日産との経営統合を計画していましたが(日産の利益をまるごと飲み込めるから)、日産はそれを拒否し続けていました。

そして様々な画策があり、ゴーン被告を追放しようとして、今回の逮捕劇になったと言われています。

逮捕後にゴーン被告は昨年こんな事を言っていました。「有罪が前提で、差別がはびこり、基本的人権が否定されている」

自分は会社にハメられたのだと、日本の司法制度と一緒に批判していました。

このまま日本にいては確実に有罪となってしまう。
そういうわけでレバノンに行って判決を覆そうとしたわけです。

ゴーン被告はブラジルでレバノン系の両親の間に生まれ、レバノンの首都ベイルートで幼少期を過ごした後にフランスへ移住したので、ブラジル、レバノン、フランスの市民権を持っています。

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レバノンに行った所で同じなんじゃないの?
と思うかもしれませんが、日本の司法制度には問題点がいくつかあり、海外では「?」と思う事が多々あります。

例えば尋問の仕方ですね。
ゴーン被告は1日8時間以上の尋問があり、「告白すれば終わる」と何回も言われ108日間拘留されたと言っています。

多くの国では起訴された場合、すぐに保釈されますが、ゴーン被告は否認し続けていたので証拠隠滅や逃亡の恐れがあった為、拘留され続けていたのです。

日本では罪を認めさせるまで、拘留する傾向が非常に強い国です。
人質司法なんて言ったりもしますね。

また拘留中は家族との面談や、弁護士さえも立ち会えませんので、一人で尋問に答えなくてはなりません。

冤罪だった場合は最悪です。
罪を認めさせるまで帰れないので、冤罪でも認めてしまったという例も多数起きています。

ゴーン被告はこれにより、適切な取り調べが行われず、基本的な人権が否定されたと述べて否定しているというわけです。

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また司法取引にも問題点があります。

日本では2018年の6月から司法取引が導入されました。司法取引とは被疑者が捜査などに協力する事で不起訴にしたり刑を軽くしてもらう制度です。

海外の映画なんかで司法取引しているシーンをよく見かけますね。

司法取引には2パターンあります。

●自己負罪型・・自分がやった事件について素直に認めれば不起訴や求刑を軽くさせるというもの。

●捜査・公判協力型・・他人が行った事件について捜査などに協力する事で、自分がやった事件に対して不起訴や求刑を軽くさせるというもの。

しかし、日本の司法取引は海外の司法取引とちょっと違っていて、捜査・公判協力型しか認めていません。
複雑になりやすい組織犯罪などの事件の真相を解明しやすくする為に設けられているからです。
(どの事件でも司法取引ができるわけではなく限定されています。)

実は日産の幹部2人が一度拘留されたのですが、司法取引をした事によって不起訴となっています。

簡単に言うとゴーン被告を司法取引で幹部2人が売ったという事になります。

不起訴となってしまった為、ゴーン被告は何もできません。これに対してもゴーン被告が否定しているわけですね。

自宅には監視カメラ、電話やパソコンの使用も制限、海外への渡航も禁止され、ほぼ100%有罪になる状況を打破する為にレバノンへ逃亡したというわけです。

これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2020/01/09(木) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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