東京高等検察庁の検事長の定年が延長されたことが問題となっています。
今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。
高等検察庁というのは全国に8つありますが、ここは高等裁判所に対応する検察庁です。
裁判所にはいくつか種類があります。
●簡易裁判所・・請求金額が140万円以下の民事事件や罰金以下の刑になど軽微な場合に使用
●家庭裁判所・・離婚など、家庭に関する事件などに使用
●地方裁判所・・請求金額が140万円以上や刑事事件の場合に使用
●高等裁判所・・地方裁判所の判決で控訴した場合、ここを使用
●最高裁判所・・東京に1つしかなく、高等裁判所で控訴した場合ここで最終審理が行われます。世間で騒がれる重大な事件が大体ここで行われます。
検察庁にいる検察官は犯罪を捜査したり、警察が調べた事が本当かどうか調査をして、犯人を起訴(裁判にかける)する仕事をします。
検察庁と言っても最高検察庁・高等検察庁・地方検察庁・区検察庁の4種類があり,裁判所に対応して置かれております。
高等裁判所の場合は高等検察庁が対応するってわけですね。
検察官には検事総長,次長検事,検事長,検事及び副検事と分けられているのですが、この高等検察庁にいる「検事長の定年が延長されている」という事が問題になっているのです。
定年の延長をする事の何が問題で騒いでいるのか?
これは今回の事に限らず、法律があっても政府が都合の良いように解釈して法律が変わるのはおかしいじゃないか!
と、騒いでいるわけです。
検察庁法では検事総長の定年は65歳となっており、検事長は63歳となっています。
東京検察庁の黒川検事長は2月7日が誕生日で63歳になり、これにより定年となります。また、検事総長である稲田検事総長は8月14日で65歳となり定年になります。
が、検事総長は2年が任期となるのが慣例なので2018年7月に検事総長に就任した稲田検事総長は、2020年の7月で終わりとなります。
本来は二人ともいなくなるはずですが、黒川検事長の定年をいきなり8月7日まで在任できる様にしたのです。
実は稲田検事総長がいなくなった後、名古屋高等検察庁の林検事と言う方が東京高等検察庁の検事総長になる予定でした。
しかし、黒川検事長の定年を伸ばし、検事総長にさせる事にしたのです。
一体なんでこんな事をしたかと言うと、今の安倍内閣よりの検事長だからと言われています。
検事総長が安倍内閣寄りの人であれば何かと都合が良いからですね。
そんなわけで、国会で「なんで勝手に定年を伸ばしたんだ!」と紛糾している議員がいるわけです。
これに対し、法務省の森法務大臣はこんな事を言いました。
「国家公務員法に定年制が導入された昭和60年当時では、検察官の定年の延長が可能と解釈されていませんが、今回の政府の法解釈により、定年延長が可能になった」
法の解釈の仕方がこの当時は違ってたが、今は違いますと言ったわけです。
これが今回のニュースですね。
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2020/02/22(土) | 政治のお話 | トラックバック(0) | コメント(2)