コロナウイルスによる影響を受けて各地のドラッグストアなどでトイレットペーパーが売り切れとなっています。
今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。
近所のドラッグストアなどに行きますと、トイレットペーパーがなく、公園に備え付けのトイレの紙も盗まれていると言う状態ですね。
何かの災害が起きますと、トイレットペーパーの買い占めが起こる歴史を繰り返して来たのが日本です。
1973年は第4時中東戦争で、石油の値段が上がり当時の中曽根通商産業大臣が紙節約の呼びかけをし、
「紙がなくなる」という噂が広がりました。
オイルショックですね。
そして店頭からなくなったトイレットペーパーをマスコミが騒ぎ立てて、さらに民衆はパニックに陥り、スーパーに長い行列ができます。
連鎖は連鎖を呼んで、ダンボールごと買い漁ったり、奪い合う事件まで発生して日本中からトイレットペーパーが消えたのです。
このパニック時になるまでは日本の紙生産は全く変わらず、パニック中には生産量を増やしていました。
東日本大震災でも、同じくトイレットペーパーの買い占めが行われました。
この時は食糧も消え、水も消え、あらゆるものが消えたので、それがパニックを引き起こして買い占めが行われました。
今回は何故に買い占めが起きているのでしょうか?
コロナウイルスの震源地は中国の武漢であることはご承知の通り。日本ではあまり馴染みがありませんが、大きな工業都市(自動車産業が主です)です。
買い占めの発端はトイレットペーパーなどの原料や製造は中国産と言う噂が一人歩きしたようです。
が、武漢にトイレットペーパーの工場があるわけではなく、全く関係がありません。
大きく視野を広げて中国とトイレットペーパーの関係なら何かあるのではないか?
が、全くと言って良いほど関係がありません。
日本のトイレットペーパーは97%〜98%国内産です。古紙を再利用して作ったり、新しく木材を原料にして造られたりといろいろです。
トイレットペーパーなどの衛生紙は静岡県の富士市や富士宮市でほぼつくられています。
私もここ出身で、バイトも製紙工場でしてた経験があります。
「こんなにティッシュや便所紙作って誰が買うねん」と夜勤のバイトをしながら思ったほどで、工場で24時間作ってます。
再生紙の場合は集めた紙をドロドロに溶かして、漂白して作ります。
新しい紙はチップと呼ばれる木材を砕いたモノを原料にして作ります。
このチップの輸入元はアメリカ、オーストラリア、ベトナムやロシアです。
中国からは輸入していません。
中国は全然関係がないのです。
そして日本のトイレットペーパーの生産は一月に86750トンほど。
一人が月に7ロールくらい使えるぐらいですね。
7ロールなんて一人じゃ絶対に使いません。
こんなに使ったらケツが痛くなります。
そんなわけでトイレットペーパーは全然大丈夫です。
これが今回のニュースですね。
▼大佐のブログが本になりました。

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ブログ管理人:大佐

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2020/03/02(月) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)