もうすぐ桜の開花宣言がありますが、朝はまだまだ寒いです。
寒がりな僕は南極なんて全然興味が無いんですけど、化学とか生物学とかそんな話と関連付けますと話は別です(化学好き)
南極の永久凍土にある氷には、過去の何万年もの記憶が封じ込まれています。
例えばこの氷によって、当時の二酸化炭素の割合とか、微生物なんかも調べることが可能なんですね。実に興味深い。
そんな永久凍土にあった、南極の氷なんですけど、当時大学に在学していた時に実験室に南極の氷が運ばれて来たことがあります。
実はこれ、僕も新聞の写真に載ったんですけど、自衛隊が南極の氷を採ってきてくれて、それをウチの大学に提供してくれたと言う事で話題になったのです。
まあ顔が小さくて誰なのかほとんどわかりませんでしたけどね。
そしてこの珍しい氷の歴史を思い浮かべ、香りを楽しんだ後に、大学の実験室にある冷凍庫に大事に保管されたのです。
この氷、恐らくコストを考えると凄い金額になると思います。なんせ地中深くにある南極の氷ですからね。コンビニで売ってる氷とはわけが違います。
しかしこの氷、誰も分析する気ありませんでした。貰った教授さえ手をつけず。
というのも、それぞれ僕らはすでに論文を書くための題目が決まってまして、いまさらこの氷の二酸化炭素とか研究をする余裕もなかったからです。
教授も忙しいし、そもそもそういう研究する設備もなく、今思うと何で貰ったのか皆目わかりません。
そんなわけでこの氷は、冷凍庫に保管した次の日から既に忘れられた存在となりました。
ちなみに冷凍庫といいましても、専門的な冷凍庫でもなんでもなく、普通の家庭用のものです。
月日も経ち、ある日夏休み中に大学で計画停電が行われたんですよ。
僕らは夏休みでも自分の研究をする為にアホみたいに大学通って、実験室で実験をしていたんですが、「停電かよ~暑いだろうな~」ぐらいしか考えていませんでした。
いざ停電になると、やっぱり暑い。
「アイス買って来ようぜ!!」
誰かがそんな発言をし、アイスを買いに行ってみんなで実験室でアイス食ってましたら、僕がふと思い出したんですよ。
「・・・昔、南極の氷が運ばれてきたな・・・」
南極の氷が搬入されて、もう既にそこから半年。
それまで誰一人として冷凍庫を開けたものは無し。
下手したら別の生き物に変化してるかもしれません。
氷大丈夫かな~?と思いながら恐る恐る冷凍庫開けてみたんです。
水になってました。
「南極の氷が~~~!!!!」
これはさすがにマズイかもしれません。
おまけに昔、教授から冷凍庫の氷は僕らで管理して欲しいと言われたような気もします。
「よし、とりあえずコンビニで板氷を買って代用しよう!」
まさかの僕のとんでもない思い付きが採用され、コンビニで板氷を買って南極の氷らしく削り、停電時でも使えるもう一つの冷凍庫に保管しました。
そんな事をしてしばらく経った頃、教授がなんやら偉そうな人たちを引き連れて実験室に入ってくるじゃないですか。
それだけなら珍しくも無いんですけど、会話で「南極の氷」とか単語を出して話しています。
教授が僕達に聞きます。
「南極の氷は冷凍庫かな?」
「ええ、そうです。
停電時でも使える中に・・」
教授が氷を取り出し引き連れた偉そうな人達に見せてあげます。
一行は「ほほ~~」とか感心しながら、珍しそうに眺めており、分析でもするのか大事そうに発泡スチロールの箱に入れて持って行きました。
それコンビニの氷です。
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寒がりな僕は南極なんて全然興味が無いんですけど、化学とか生物学とかそんな話と関連付けますと話は別です(化学好き)
南極の永久凍土にある氷には、過去の何万年もの記憶が封じ込まれています。
例えばこの氷によって、当時の二酸化炭素の割合とか、微生物なんかも調べることが可能なんですね。実に興味深い。
そんな永久凍土にあった、南極の氷なんですけど、当時大学に在学していた時に実験室に南極の氷が運ばれて来たことがあります。
実はこれ、僕も新聞の写真に載ったんですけど、自衛隊が南極の氷を採ってきてくれて、それをウチの大学に提供してくれたと言う事で話題になったのです。
まあ顔が小さくて誰なのかほとんどわかりませんでしたけどね。
そしてこの珍しい氷の歴史を思い浮かべ、香りを楽しんだ後に、大学の実験室にある冷凍庫に大事に保管されたのです。
この氷、恐らくコストを考えると凄い金額になると思います。なんせ地中深くにある南極の氷ですからね。コンビニで売ってる氷とはわけが違います。
しかしこの氷、誰も分析する気ありませんでした。貰った教授さえ手をつけず。
というのも、それぞれ僕らはすでに論文を書くための題目が決まってまして、いまさらこの氷の二酸化炭素とか研究をする余裕もなかったからです。
教授も忙しいし、そもそもそういう研究する設備もなく、今思うと何で貰ったのか皆目わかりません。
そんなわけでこの氷は、冷凍庫に保管した次の日から既に忘れられた存在となりました。
ちなみに冷凍庫といいましても、専門的な冷凍庫でもなんでもなく、普通の家庭用のものです。
月日も経ち、ある日夏休み中に大学で計画停電が行われたんですよ。
僕らは夏休みでも自分の研究をする為にアホみたいに大学通って、実験室で実験をしていたんですが、「停電かよ~暑いだろうな~」ぐらいしか考えていませんでした。
いざ停電になると、やっぱり暑い。
「アイス買って来ようぜ!!」
誰かがそんな発言をし、アイスを買いに行ってみんなで実験室でアイス食ってましたら、僕がふと思い出したんですよ。
「・・・昔、南極の氷が運ばれてきたな・・・」
南極の氷が搬入されて、もう既にそこから半年。
それまで誰一人として冷凍庫を開けたものは無し。
下手したら別の生き物に変化してるかもしれません。
氷大丈夫かな~?と思いながら恐る恐る冷凍庫開けてみたんです。
水になってました。
「南極の氷が~~~!!!!」
これはさすがにマズイかもしれません。
おまけに昔、教授から冷凍庫の氷は僕らで管理して欲しいと言われたような気もします。
「よし、とりあえずコンビニで板氷を買って代用しよう!」
まさかの僕のとんでもない思い付きが採用され、コンビニで板氷を買って南極の氷らしく削り、停電時でも使えるもう一つの冷凍庫に保管しました。
そんな事をしてしばらく経った頃、教授がなんやら偉そうな人たちを引き連れて実験室に入ってくるじゃないですか。
それだけなら珍しくも無いんですけど、会話で「南極の氷」とか単語を出して話しています。
教授が僕達に聞きます。
「南極の氷は冷凍庫かな?」
「ええ、そうです。
停電時でも使える中に・・」
教授が氷を取り出し引き連れた偉そうな人達に見せてあげます。
一行は「ほほ~~」とか感心しながら、珍しそうに眺めており、分析でもするのか大事そうに発泡スチロールの箱に入れて持って行きました。
それコンビニの氷です。
▼大佐のブログが本になりました。

自己紹介
ブログ管理人:大佐

趣味は家の掃除からバイクまで幅広く。 当ブログの更新や若い方中心にニュースをわかりやすく解説しています。 広告主募集中!▶︎こちらからご連絡をお願い致します。
2020/03/13(金) | エンターテイメント | トラックバック(0) | コメント(0)