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NASAのアルテミス計画をわかりやすく解説して下さい

NASAが2024年に50年ぶりとなる月面への宇宙飛行士の着陸と「アルテミス計画」を進めています。

今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。

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アポロ11号が飛び立ち、月面着陸船が月に着陸したのは1969年7月16日の事です。

ニール・アームストロング、ジム・ラヴェル、バズ・オルドリンの3名で、「静かの海」と呼ばれる場所に着陸したのです。

静かの海は黒い色をした玄武岩の平原です。
黒いので光を吸収してしまい、あんな風に黒っぽく見えるのです。

これを16〜17世期に望遠鏡を覗いた時に海だと思ってしまい、それから黒っぽい部分を海と呼んでいます。

月までの距離は38万キロ。
アポロ11号では4日と6時間もかかりました。
そして月の大きさは3474.3Km(実は大きさが変わったりするので、これは平均です。)。

地球よりも小さいですが、この大きさが大気と関係して来ます。

月にはもちろん大気がありません。
何故なら地球よりも小さく重力が6分の1ほどしかないので大気が仮にあってもつなぎ止めておく事ができないのです。

大気があれば暖かい空気を逃がさず、太陽の熱を和らげる働きをしてくれますが、大気のない月の表面温度はえらい事になっています。

太陽が当たっている部分は110度以上にもなり、当たっていない部分は-170度くらいになります。

熱い部分と冷たい部分とがはっきりしているので、
非常に極端な世界です。おまけに大気がないので有害な紫外線も当たります。

こんなに過酷な世界になぜNASAはまた宇宙飛行士を送り込もうとしているのでしょうか?

今回の計画は「アルテミス計画」と言い、アポロ計画の様に月に着いて終わりではなく、月面で活動拠点の建設を目指す為の野心的な計画です。

アルテミスとはギリシャ神話に出てくる女神で、アポロの双子(アポロはアポロンとも呼びます。ゼウスの息子で男の神様です。)とされています。

アルテミス計画ではまず、2020年に無人の「オライオン」という宇宙船を打ち上げます。この時は試験などを行ない、月の周回軌道にのせて地球へ帰還します。

試験飛行の様な感じです。

この次に2022年、有人のオライオンを打ち上げます。この時は月の周回軌道にはのせずに月の裏側を通って帰還します。

7日間のミッションの予定です。

そして2024年にオライオンを打ち上げ、いよいよ月面へ着陸するミッションとなります。

実はこの間にゲートウェイと呼ばれる宇宙ステーションにドッキングさせるものを事前に打ち上げておきます。

ゲートウェイは3つ打ち上げる予定で、太陽電池パドルや推進剤、居住区や倉庫などの設備があります。

そして月着陸船も打ち上げて、同じく宇宙ステーションにドッキングしておきます。

有人のオライオンから月着陸船に乗り換え、そこからまた宇宙ステーションにドッキングして、オライオンで地球へ帰還するのです。

今後はこれらを応用し、2030年に火星を目指すなんて計画もされています。

これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2020/03/17(火) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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