コロナウイルスにアビガンという薬が有効なんてニュースが出ました。
有効であることを祈りましょう。
それは本当に心優しい弟と姉の物語だった。
今も年に何回か開催されているんですけど、近所の浅間大社という神社でお祭りがありまして、それに小学生の頃よく行ってたんです。
今でこそ何度も行きつくしたので珍しくもなく、祭りがあるのか~ぐらいにしか思わないんですが、当時小学生だった僕にとっては、お小遣いを握り締め、お祭りに行く事が楽しみだったのです。
お祭りではりんご飴や綿菓子やらがハイパーインフレとしか思えないくらいの値段で売っていたんですけど、買わなくても見るだけで満足していました。
で、このお祭りには同級生以外に何度か姉ちゃんと一緒に行った事もあったんです。
その日のお祭りは雨でした。
傘をさしながらチョコバナナかなんかを食べ、いつも通り屋台を巡り、あらかた行きつくしたので帰る事になったんです。
そうしましたら帰っている途中で小学生3年生くらいの女の子二人が前を歩いてまして、「どうしよう?どうしよう?」みたいなことを言ってるんです。
すると女の子二人が、急に道の端っこに何かを置いて立ち去ってしまったんです。
ハテナ?
とか思いまして、二人で何を置いていったのか気になりまして見に行ったんです。
なんとそこには一羽のひよこが。
雨に濡れて、ピーピー鳴いてるんですよ。
捨て猫や捨て犬はよくありますが、捨てひよこは後にも先にも初めてです。
どうやらお祭りに行って、勝手に盛り上がってひよこを買ったらしく、買ったはいいが飼う事も出来ずどうしようと考え、結局捨ててしまったようです。
きっとあの小学生二人組みの女の子は、現在ろくな大人になっていないと思います。
それはいいとして、そんな可哀想なひよこを優しい姉と弟が放っておける訳が無い。
すぐに拾って、家に持ち帰りました。
幸い親は出掛けていて、帰ってきたら事情を話そうって事でタオルで拭いてあげ、箱で小さなお家を作り机の上に置いたんです。
しかし箱の高さが低くてこのひよこが何度かお家から脱走しましてね。
その度にお家の中に戻したりと言う事をしながら、テレビをつけて親が帰ってくるまで平和な時間を過ごしていたんですよ。
しかしそんな平和な時間が、たった一分たらずでとんでもない悲劇と化していたんです。
僕がトイレから帰ってきました。
ひよこがいない・・・。
いやね、ひよこのお家から何度か脱出してますから、どこかにまたいったんだろうと思ったんですけど、どう見ても全然いる気配が無いんですよ。
「あれ?姉ちゃんひよこは?」とか思って言おうとした瞬間です。
驚愕の光景が。
ひよこ
死んでた。
いやいや、何でこんな状況になってるかと言いますと、僕の家にはパパ上が座る一人用の座椅子が一個ありましてね。
皆さんも経験あるかもしれないですが、暇をもてあますと座椅子ってよく後ろに倒してカクカク倒して遊びません?
足を浮かせて、座椅子の中心でバランスを取って、このバランスをどこまでキープできるかみたいな。結局何度か後ろに倒れちゃうんですけど。
そんな事を姉ちゃんがしてて、何度か後ろに座椅子ごと倒れたんでしょうね。
そしてその座椅子の後ろにはひよこがたまたまいて・・・。
「姉ちゃんひよこが!!!!」
って叫んだんですけど、もう時遅く、完全に虫の息でした。
姉ちゃん口を開けて呆然としてた。
雨の中放っておいたら寒さで凍え死んだかもしれないひよこを救助したのに、まさか姉ちゃんの下敷きになって死んでしまうとは。
そりゃあ神様でも想像出来ないですよ。
ひよこも自分の運命を呪っていると思います。
結局、雨もあがり姉ちゃんが良くわからない事を言いながら、家の裏に死んだひよこを埋めていました。
ただ下敷きにした上に、食い終わったアイスの棒に「ひよこのおはか」とマジックで書いて墓標を立てていたので、なんかいろいろ間違ってると思った僕なのでした。
▼大佐のブログが本になりました。

自己紹介
ブログ管理人:大佐

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2020/03/18(水) | エンターテイメント | トラックバック(0) | コメント(0)