「企業物価指数」が新型コロナウイルスの世界的な感染により、2か月連続で前の月を下回りました。
今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。
「物価指数」とはモノの価値がどのくらい変わったかを知る為のものです。
指数は中学くらいになると出てくる言葉ですね。
物価指数とはこんな感じで計算します。
リンゴとパソコンがあったとします。
昨年度のそれぞれの値段がこんな値段です。
●リンゴ・・200円
●パソコン・・10万円
それが今年になるとこんな値段に変わりました。
● リンゴ・・300円
● パソコン・・11万円
リンゴは100円高くなり、パソコンは1万円高くなりました。金額だけで見るとパソコンの方が値段が上がった様に見えますね。
ですが指数で見るとちょっと違って来ます。
ちょっとやってみましょう。
●リンゴ・・200円
これを100という値(指数)とする。
●パソコン・・10万円
これを100という値(指数)とする。
リンゴもパソコンも去年の値段を100と言う値(指数)に一旦します。そして今年の値段でそれぞれ考えてみます。
● リンゴ・・300円
指数は150
200円で指数は100だったので、リンゴの値段が100円上がれば指数が50増えます。
もしも400円になったら指数は200になりますね。
● パソコン・・11万円
指数は110
10万円で指数は100だったので、パソコンの値段が1万円上がったから指数が10増えます。
もしも20万円になったら指数は200になりますね。
こうして指数で見ますと、リンゴの指数の方が高いので、リンゴの方が値上がりしている事がわかりますね。
日銀(中央銀行)は毎月企業と企業の間で取引されるモノの値動きを調べていて、企業物価指数を算出しています。
日銀とは巷にある様なみずほ銀行やUFJ銀行ではなく、銀行の銀行です。
政府の銀行なんて言ったりします。
紙幣を発行したり、国民から預かった税金を公務員へ給与として支払ったりしています。
政府との連携はしていますが、基本的には日銀は独立しています。
政府の言いなりで紙幣を発行していたのでは市場が大変な事になるため、市場の動向を常に把握しながら紙幣を発行したり、金利を上げたり下げたりしているのです。
この企業物価指数も同じで市場の動向を把握する為にわざわざ調査しているわけです。
企業物価指数は2015年度の平均を100としており、3月の企業物価指数は101.1となり、2ヶ月連続で下がってしまいました。
企業物価指数が下がると言うことは不景気になっていると考えて良いです。
日本がバブル期だった頃は給料が沢山貰えました。
ですからモノの値段を上げても買ってくれるので、物価がどんどん上がります。
反対に不景気になると給料が下がるので物価を下げないと買ってくれなくなります。
ですから物価がどんどん下がります。
日銀は今後も新型コロナウイルスと共に注視していく予定です。
これが今回のニュースですね。
▼大佐のブログが本になりました。

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ブログ管理人:大佐

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2020/04/13(月) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)