茨城県で1月9日、城里町の大規模採卵鶏農場で致死率が高い高病原性鳥インフルエンザが発生し、約93万羽をすべて殺処分すると発表しました。
今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きましょう。
インフルエンザってよく聞きますがそもそもどういった病気なのでしょう。
インフルエンザにはおおまかにA型、B型、C型という種類があります。
一番ヤバイのがこのA型になります。
A型の中には人には感染しないウイルスもたくさんあるのですが、変異の過程で人に感染するようなタイプの種類が現れて、このウイルスのタイプに免疫のない人達に対して急速に拡大して大流行したりします。
B型はA型よりは変異をあまりしません。
ワクチンの生成が当たれば流行しない時もあります。
C型は小さい頃に免疫を獲得していることが多く、また感染しても症状が軽く、あまり酷くならないことが知られています。
ウイルスは単体では増える事が出来ず、細胞がないので動植物の細胞(宿主)を借りて増えます。
生き物なのかどうかはまだしっかりと定義されてはおりませんが、生き物ではないというのが有力説です。
どの生物のどの種類の細胞に入り込めるかは、ウイルスの種類によって異なってくるのですが、このうちA型ウイルスに関しては人以外に鳥や豚にも変異して感染します。ですから人に感染したウイルスが変異して鳥に感染する事もあれば、鳥が感染してから変異し、人に感染する事もあるわけです。
この鳥インフルエンザは渡り鳥が感染して、日本へとやってきます。
そして感染した渡り鳥を食べた猛禽類などの鳥や渡り鳥の糞などによって狭い養鶏場で爆発的に感染が広がっていくのです。
ところで人間はインフルエンザのワクチンを接種しますが、鳥にはなぜ打たないのでしょうか。
もちろん鳥用のワクチンは存在します。
しかしながら皆さんもご存じの通り、ワクチンは症状を和らげるだけですので、感染は当然します。
だからワクチンを打つのではなく、殺処分にしてしまうわけです。
ちなみに鳥インフルエンザにかかった肉を食べても人間に感染するインフルエンザと鳥に感染するインフルエンザの種類は違うので食べても感染する事はありませんが、徹底的に消毒して殺処分されるので、そもそも卵や肉が流通することがありません。
また万が一という事もあり得なくはないので、ちゃんと70度以上で加熱すれば問題ないです。
今回の殺処分によって今シーズンは全国23道県で計約998万羽が殺処分されてしまいました。
さらに宮崎県も鳥インフルと疑われる事例が発生したと発表され、感染が確認されればその農場で飼育されている約10万羽が殺処分される事となってしまいます。
これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐

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2023/01/10(火) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)