医師が患者に必要な薬を薬剤師に伝えるための処方箋が電子化になりました。
今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。
みなさんが病院へ行きますと医師から処方箋をいただきますね。
病気の治療に必要なお薬の種類や量、服用法が記載された書類となります。
これを病院内にあったり、病院外へある調剤薬局に持って行きます。
そこで薬剤師さんが処方箋を確認して薬を出してくれます。
皆さんも思った事があるかもしれませんが、何で医師と薬剤師を分けているんだ?
その場で薬くれればいいのに・・・と思ったりしませんか?
大病院だと病院内の受付で出してくれる事が多いですが、小さな町医者の様な所だと、近くの調剤薬局に行くことが多いですね。
単に大量に薬を置く場所がないからかな~というのもそうなのですが、重要な目的は別にあります。
医師は自分の得意とする領域の薬剤については十分な知識を持って入るのですが、他の領域の薬剤については理解が十分ではないこともあったりします。
この薬しか飲んでいません、というのなら良いのですが、今は複数の病院に行って、薬をもらって飲んでいる方もいますよね。
このような場合、効果や副作用について医師では予測困難な場合があるのです。
そこで医と薬を分ける「医薬分業」を行い、複数の薬を飲み合わせても問題ない様にスペシャリストである薬剤師さんが存在しているというわけです。
所で、この処方箋いつも紙で貰っていたかと思いますが、1/26から電子化が始まりました。
「オンライン資格確認等システム」と言うものを利用して、、医療機関と薬局との間でオンラインで確認ができるようになります。
それぞれでこんな感じのやりとりになります。
【病院⇔患者さん】
①私達がお医者さんへ行って受信します。
②医師はオンライン資格確認等システムから、他の医療機関から受けた時の処方や薬、一緒に使ったらダメな薬などを確認します。(患者さんの同意が必要)
③医師は患者さんを診察して、オンライン資格確認等システムへ処方箋を登録します。(患者さんの同意が必要)
④するとオンライン資格確認等システムから引き換え番号(引換券みたいなもの)が発行されて、それを患者さんに渡します。
【薬局⇔患者さん】
⑤関患者さんは薬局へ引き換え番号を渡します。
⑥薬局はオンライン資格確認等システムから、処方箋を確認して、薬を調剤します。
⑦薬局が調剤情報の登録をオンライン資格確認等システムへ登録します。
この時、処方せん中に疑わしい点がある場合は、発行した医師等に問い合わせて確かめます。(疑義確認といいます。)
⑧薬局が患者さんに薬を渡します。
私達は処方箋を持つ代わりに引換券を受け取るだけのイメージですね。
ただし、処方箋の電子化はまだごくわずかな所しかありません。
(26日時点で全国154か所)
これが今回のニュースですね。
▼大佐のブログが本になりました。

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ブログ管理人:大佐

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2023/01/28(土) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)