一般社団法人共同通信社が全国の地方議会議長に行ったアンケートで、63%が議員のなり手不足を感じていると答えたことが28日に分かりました。
今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。
地方議員とは、地方公共団体の議会の議員の事を指します。
地方公共団体というのは、日本国内の都道府県や市区町村をまとめている行政機関となります。
主にそこに住んでいる地域住民の暮らしを支える行政サービスを行っている所です。
例えば、戸籍住民登録やさまざまな証明書を発行したり、公園の整備や図書館といった公共施設の運営や管理をします。
またもう少し広く見ますと、河川の治水や道路の管理なんてのもしています。
地方公共団体は、住んでいる地域によってサービスが異なりますから、より良いサービスを提供している地域に住むのも引っ越しをする際の目安かもしれませんね。
そして、地方公共団体の組織となる代表というのが議員さんですね。
地方公共団体の議員さんは、住民による選挙によって直接選ばれます。
生活をよりよくしていくために、どんな条例を制定するのか?
市民の代表としてさまざまなことを話し合って、それがどのくらいお金がかかるか予算案の提出をしたり、決議をするのがお仕事となります。
任期は4年ですので、もちろん次の為の選挙活動も行ったりしなくてはいけません。
さて、そんな議員さんですが、昨今は特に地方議員さんのなりて不足が問題となっているようです。
なぜ、議員になりたがる人がいないのでしょう?
これは一言でいうと、「魅力がない」からです。
議員報酬は全国一律にこの報酬というわけではなく、地域によって差があります。
多く貰っている所はお金のある基本的に大きな都道府県や市区町村でしょう。
しかし、お金のない所では議員報酬が20万円以下の所もあります。
議員報酬をもっと増やしましょうと言う意見は出ているのですが、まずそもそも税収が少ないのでそれ以上は払えないという問題があります。また政務活動費の不正受給問題などの問題がニュースになったりしていますから、健全に活動費を使用してたとしても活動費の増額も難しいというのもあります。
一人暮らしならまだ良いかもしれませんが、家庭を持った議員さんの場合は議員報酬から税金が引かれ年金や退職制度もないので、暮らしていけないなんてこともあるわけです。
その他にも意見が通らない、苦労する割に報われない(これは普通の企業でもありますが)、責任が重い、と言うのもありますが、そもそも興味がないという若い方が多いようです。
なり手がいないなら、立候補すればなれるの・・・?と思いますが、そのような地域で議員になれる確率は高いです。
が、やはり議員報酬が低いですから魅力はありません。
おまけにそういう所は古参兵が幅を利かせているなんてのもあるので、意見が通らないといった問題も起きています。
これが今回のニュースですね。
▼大佐のブログが本になりました。

自己紹介
ブログ管理人:大佐

趣味は家の掃除からバイクまで幅広く。 当ブログの更新や若い方中心にニュースをわかりやすく解説しています。 広告主募集中!▶︎こちらからご連絡をお願い致します。
2023/01/30(月) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)