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GPIF(公的年金)の運用損失が1兆8530億円の赤字となったニュースをわかりやすく解説して下さい


 公的年金の運用損失が1兆8530億円の赤字となりました。
今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。

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 年金は、私達が年を取ったり、健康状態に問題が起きた場合に、安心して暮らせるようにお金を受け取れる仕組みです。

年金には3つあります。

一つは原則65歳以上からもらえる「老齢年金」(60歳〜75歳まで繰上げしたり、繰り下げしてもらう事が可能です。)。
二つ目は病気やケガによって障害を負った際に、生活を支えるために支給される「障害年金」
三つめは被保険者(病気やケガなどをしたときなどに給付を受けることができる人のこと)が亡くなった場合に、被保険者に生計を支えられていた遺族に支払われる「遺族年金」です。

これらを総称して「公的年金」と呼んでいます。
では国民へ支払っているこれらの年金はどのようにお金を確保しているのでしょうか?

日本では20歳以上60歳未満のすべての人が公的年金に加入することが義務になっています。
何かあった時に備えて国の保険に加入して毎月払っているという感じです。

国民年金は、無職や学生、自営業と言った方達が加入する年金制度で、所得に関わらず一律「〇〇円」という金額を納めます。
令和4年度だと16,590円となります。

会社に勤めている方は基本的に厚生年金です。
3カ月間(4月、5月、6月)の給与の平均から計算された「標準報酬月額」へ保険料率(今現在だと18.3%)を掛けて出た金額に、会社が半分(この場合9.15%)負担してくれた分を差し引いた金額を保険料として納めています。

ちなみに厚生年金に加入している人は、自動的に国民年金にも加入しています。
つまり将来は国民年金と厚生年金の両方から年金を受け取ることができるってわけです。

この国民年金、厚生年金を集めたお金で支払っているというわけですね。

しかし、当然ですが少子高齢化となっている日本。
皆さんから集めるお金よりも支払うお金が多すぎたらパンクしてしまいますよね。

そんなわけで、集めたお金を増やして財源を確保しなくてはならないわけです。
どうやって増やすのか、それは株や債券といった投資です。

それを行っている所が、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)です。

GPIFは厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用行っている所です。
厚生労働省が、年金積立金をGPIFへ預けており、言ってみれば、皆さんのお金は投資に回されているってわけです。

どのようなものを買っているのかと言うと、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式ですね。
おいおい、大切なお金を投資なんてリスクあるものに回しちゃっていいのか・・・?
と思うかもしれませんが、回さなかったら100%破綻して終わります。

損をすることもありますが、投資をして増える事もあるなら、こちらを選んだ方がまだ未来が見えるというもんです。

所でみなさんGPIFの収益率は見たことがあるでしょうか?
どうせ損してめっちゃ減ってんじゃないの?
と心配されるかもしれませんが、意外な事に結構頑張っています。

年金推移


平成20年は9.3兆円のマイナスになっていますが、これはリーマンショックがあった年ですね。

さてニュースでは2022年10月~12月期の運用損失が1兆8530億円だったと発表しました。
GPIFの主要な投資先はの割合は、国内債券26.07%、外国債券24.59%、国内株式25.07%、外国株式24.27%。

GPIFの2022年9月末時点での運用資産額は192兆0968億円でしたが約2兆円減り189兆9362億円となったわけです。

これが今回のニュースですね。

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ブログ管理人:大佐
大佐
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2023/02/04(土) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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