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東郷証券が顧客への損失補填をしていたニュースをわかりやすく解説して下さい



東郷証券が外国為替証拠金取引(FX)で損失を出した顧客に、補填した疑いがある事がわかりました。

今回はこのニュースをわかりやすく解説していきたいと思います。

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東郷証券は東京港区にある2002年に設立した中小の証券会社です。
この会社で外国為替証拠金取引(FX)を行った顧客への損失補填が行われた疑いがあったのです。

外国為替証拠金取引は通称FXという名前で聞いた事があるかと思います。

テレビを見ていますと、ドルが110円とか113円など1秒くらいで価格が変わっているのを見た事があると思います。

なんで価格が変わるかと言うと、世界中の人がドルを求めて買ったり、売ったりしているからです。

需要と供給の関係で皆さんが欲しがればドルの価値が上がって高くなります。逆にドルを欲しがらなければ価値が下がって安くなります。

このように外国のお金の価格が変わる「差」でお金を儲けようとするのが「外国為替取引」なのです。
(ドルだけでなく、ポンドとかユーロも同じです)

ところがFXは「証拠金」と言う言葉が付いていますね。

証拠金と言うのは何かを契約する時に担保として、お金を相手に与えておく事です。

FXの世界ではこの証拠金を使って、より大きな金額を取引できるようにしています。

例えば1ドルが80円だったとします。

AさんはFXはしないで80万円分のドルを普通に購入しました。
しかし、BさんもAさんと同じ金額分のドルを買いたいけどお金がないので80万円もありません。

しかし、FXは80万円がなくても取引ができるのです。なんと自分がドルを購入したい分の4%の資金があれば取引ができるのです。

この4%が証拠金となります。
つまり80万円分だったら3万2000円で取引できるのです。
BさんはそこでFXを使ってドルを購入しました。

AさんはFXを使わないでドルを購入し、BさんはFXを使ってドルを購入した場合、明確な違いが出ます。

もし、1ドル80円が90円になった場合は、Aさんは80万円を出して90万円になるので10万円の儲けです。こうなると10%の利益です。

一方、Bさんの場合は3万2000円を出して10万円の儲けです。そうしますと、なんと320%の利益となるわけです。

が、このように上がれば良いかもしれませんが、逆に70円となった場合は大変です。

Aさんの場合は10万円のマイナスとなるだけですが、Bさんの場合は証拠金として3万2000円を担保にしています。

マイナスになると証拠金は取られてしまいます。
そうなると13万2000円のマイナスとなってしまいます。Aさんよりも損してしまいましたね。

これがFXの怖いところで、ハイリスクハイリターンと呼ばれている所なわけです。

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さて、FXの仕組みが大まかにわかった所で、ニュースに戻りましょう。

東郷証券はFXで損をした顧客に対して損失したお金を補填したわけです。

顧客にとっては損失したお金を東郷証券が払ってくれるので嬉しいかもしれませんが、これは金融商品取引法で禁じられているのです。

金融商品で損をしてしまった場合は、原則的に「自己責任」となります。株で損しても買ったのはアナタでしょ?となるわけです。

この原則がまず崩れてしまいます。

そして、金融会社が顧客の損失を補填した場合はその金融会社の財務に影響を与えますし、場合によっては他のお客さんにも影響を与える事につながります。

誰かの損失を、誰かのお客さんのお金で損失を補填したらどうなるでしょう?
また、どこからか金融会社がお金を持って来て損失を補填したらどうなるでしょう?

そんな事をしていたらその金融会社の信用も損ないますし、いつか誰かが被害を被ります。

バブル崩壊後ではこれが大きな問題となり、健全に金融商品が取引されているか監視する、証券取引等監視委員会を発足するきっかけにもなりました。

これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2019/02/06(水) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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