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日鉄ソリューションズが行った架空取引をわかりやすく解説して下さい



日本製鉄のグループ会社の日鉄ソリューションズが、2014年から2019年にかけて架空取引で売上高を多く計上していた事がわかりました。

今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。

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日鉄ソリューションズは日本の大手鉄鋼メーカーである日本製鉄が出資して作られた会社です。

使い易いソフトウェアやシステムを構築したり、運用などをするシステムインテグレーターです。

この会社で架空取引がされていた事がわかりました。

架空取引とは一言で言うと、取引を行なっていないのに、取引を行ったように見せかける会計上の処理を指します。

架空取引には様々なパターンがあります。

●架空計上・・実際に存在しないのに、取引があったようにみせて会計上の帳簿に記録をすること。

●水増し・・料金や経費などを請求する時に実際に発生していない余分な金額を上乗せすること。

●架空契約・・実際にしていないのに契約をしていると見せかけること

その中でも「循環取引」という架空取引は古典的な手法です。今回の新日鉄ソリューションズも循環取引に当たります。

この「循環」は何を循環させているかと言うと、お金と伝票です。

簡単に流れを見て行きましょう。
①A社がB社に100円で商品を売る
②B社がC社に110円で商品を売る
③C社がA社に120円で商品を売る

この時、実際に商品は流れておらず、お金と伝票だけが仲間内で回っているだけです。

そして最終的にはA社が自分で購入することとなります。(自分で売った商品を自分で購入している状態です。実在する商品はA社では在庫としてしまいます。)

実際はこんな風に分かりやすいわけではなく、それぞれの会社は巧妙に隠します。

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なぜこんな意味のない事をするのかと思うかも知れませんが、それぞれA社、B社、C社の立ち位置について考えて見ましょう。

A社は銀行からお金を借りていて、どうしても月末にお金を銀行に返さないといけない状態だとします。

B社の社員は今月のノルマがどうしても厳しい。
なんとか今月中には売り上げを上げなくては行けないという状態。

C社は会社の信用度が落ちています。
そこで売り上げをなんとか上げる事で業績が良い(信用のある会社)会社だと見せつけたい状態。

そこで3社が内密に共謀して架空契約を行い、実際にお金を振り込んで、あたかも売り上げを上げた様に会計上で処理をするのです。

すると、A社では実際にお金が入って、銀行から借りたお金を返す事が出来ました。B社の社員はノルマが達成し、C社では業績の良い会社だと認められたのです。

(A社はB社から購入する際、実際にお金を動かすのではなく、伝票上で処理をしてしまいます。)

それぞれの会社の立ち位置に立つと、何だかハッピーに見えますが、仲間内でボールを回している状態だけですから、売上を計上してしまう事は非常に問題なわけですね。

循環取引は企業ぐるみで行ったり、社員が個人間で行ったりして辻褄を合わせて行うので、なかなか見つけ辛い事もあります。

日鉄ソリューションズは、2014年から去年にかけて架空取引が29件あり、会社の売り上げを実際よりも429億円多く計上していたと明らかにしました。

また循環取引はこの会社を含む7社の間で行われたと見られ、各社が実態を調査しています。

これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2020/02/11(火) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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